第36回高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者が、本日7月15日に発表され、同日昼に東京都内で受賞者発表記者会見が行われた。
高松宮殿下記念世界文化賞は、世界の優れた芸術家に贈られる賞。第36回の受賞者には、絵画部門にピーター・ドイグ、彫刻部門にパフォーマンスアートの
演劇・映像部門を受賞したドゥ・ケースマイケルは、モーリス・ベジャールが創設した舞台芸術学校ムドラでバレエを学び、1983年にダンスカンパニー・ローザスを旗揚げ。日常的な動作を振付の起点とし、それを極限まで抽象化するスタイルで、音楽と身体の関係性を再構築する作風を確立した。ローザスの創設メンバーに池田扶美代がいることから、日本とも縁が深く、2004年には細川俊夫のオペラ「班女 Hanjo」を演出。来日公演も数多く行っている。なお、ダンサーが高松宮殿下記念世界文化賞で演劇・映像部門を受賞するのは、2017年のミハイル・バリシニコフ以来となる。
演劇・映像部門の選考委員を務めた演劇評論家の
また、若手芸術家奨励制度の対象となったナショナル・ユース・シアターは、1956年にロンドンの学校教師たちによって設立された劇団。多様な学生たちが集まって、共に演劇を学ぶことで、社会を先導していく人材の育成を目指している。障がい者支援の施設、環境保護団体の施設とも協力して活動するほか、設立70周年を迎える来年は、世界各地の若者中心の芸術団体と連携し、デジタル技術を生かしたイベントを企画している。
10月22日に東京・明治記念館にて授賞式が行われる。
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唐津絵理 @eri_karatsu
発表!「第36回高松宮殿下記念世界文化賞、演劇・映像部門にアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル」
数日前にアビニヨンで取材をさせていただきました。新作も素晴らしかったです。
今回、大好きな日本での受賞について喜びを語っていらっしゃいました。10月に来日されるのも本当に楽しみです。 https://t.co/R2P9uC87pb https://t.co/rNPKrzAsm0