“未来へ向けて”、ゴツプロ!の日台の記憶をたどる物語「流浪樹」東京で開幕

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ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」が、昨日6月2日に東京・本多劇場で開幕した。

ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」より。

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ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」より。

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本作は、脚本を中津留章仁と沈琬婷(Shen Wan-Ting)が共同執筆し、演出をゴツプロ!泉知束が担う、日台共同制作舞台。出演者には、ゴツプロ!の塚原大助浜谷康幸佐藤正和渡邊聡のほか、奥津裕也銀ゲンタ、張寗(Chang Ning)、黃冠智(Akira Huang)、片山享林田麻里、⻘山勝、山本亨が名を連ねた。劇中では、戦中・戦後の時代を背景に、台湾人留学生、日本人労働者、新聞記者などの異なる背景を持つ人々が出会い、時に支え合いながら、生き抜く姿が描かれる。

ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」より。

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開幕に際し、主宰の塚原は「ゴツプロ!は2018年から台湾との演劇交流を続けてきました。言葉も文化も異なるなか、芝居を通じて少しずつ信頼を育んできました。その積み重ねの先に生まれたのが、本作『流浪樹~TheWandererTree~』です」「戦後80年という節目のいま、この作品を通して過去を見つめ、そして日台それぞれの未来に希望を抱きたいと願っています。海を越えて、人と人とが出会い、心を通わせるそんな演劇の力を信じて、この作品をお届けします」とコメント。

ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」より。

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泉は「簡単に行き来できるようになった今の時代。けれど、あの時代には──行きたくても行けず、帰りたくても帰れなかった現実がありました。その中で、誰かを想い、想われ、ほんのわずかな希望にすがりながら必死に生きた人たちがいます。この物語は、戦中・戦後という激動の時代を懸命に生き抜いた、市井の人々の群像劇です。その姿から、きっと“生きる”ということの本質が浮かび上がってくると思っています。ゴツプロ!がお届けする、日台の記憶をたどる物語。未来へ向けて、この作品が届くことを願いながら、劇場でお待ちしております」と呼びかけた。

ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」より。

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上演時間は約1時間50分。東京公演は6月8日まで。本作はその後、26日から29日まで台湾・国立臺北藝術大学展演アートセンター戯劇庁にて上演される。台湾公演は「関渡アートフェスティバル」参加作品となる。

塚原大助コメント

ゴツプロ!は2018年から台湾との演劇交流を続けてきました。言葉も文化も異なるなか、芝居を通じて少しずつ信頼を育んできました。その積み重ねの先に生まれたのが、本作「流浪樹~TheWandererTree~」です。

台湾からは、張寗(Chang Ning)さん、黃冠智(Akira Huang)さんという素晴らしい俳優を迎え、さらに台湾出身の劇作家・沈琬婷(Shen Wan-Ting)さんが共同脚本として参加。演出はゴツプロ!の泉知束が担当し、東京・本多劇場と台湾・国立台北芸術大学にて上演いたします。

戦後80年という節目のいま、この作品を通して過去を見つめ、そして日台それぞれの未来に希望を抱きたいと願っています。

海を越えて、人と人とが出会い、心を通わせるそんな演劇の力を信じて、この作品をお届けします。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

泉知束コメント

戦後80年という節目の年に、このような舞台に取り組めることに大きな意義を感じています。

簡単に行き来できるようになった今の時代。

けれど、あの時代には──行きたくても行けず、帰りたくても帰れなかった現実がありました。

その中で、誰かを想い、想われ、ほんのわずかな希望にすがりながら必死に生きた人たちがいます。

この物語は、戦中・戦後という激動の時代を懸命に生き抜いた、市井の人々の群像劇です。

その姿から、きっと“生きる”ということの本質が浮かび上がってくると思っています。

ゴツプロ!がお届けする、日台の記憶をたどる物語。

未来へ向けて、この作品が届くことを願いながら、劇場でお待ちしております。

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ゴツプロ!第十一回公演「流浪樹 ~The Wanderer Tree~」

2025年6月2日(月)〜8日(日)
東京都 本多劇場

2025年6月26日(木)〜29日(日)
台湾 国立臺北藝術大学展演アートセンター戯劇庁

スタッフ

共同脚本:中津留章仁 / 沈琬婷(Shen Wan-Ting)
演出:泉知束

出演

塚原大助 / 浜谷康幸 / 佐藤正和 / 渡邊聡 / 奥津裕也 / 銀ゲンタ / 張寗(Chang Ning) / 黃冠智(Akira Huang) / 片山享 / 林田麻里 / 青山勝 / 山本亨

※中津留章仁は体調上の理由で演出を降板し、沈琬婷(Shen Wan-Ting)が共同脚本、泉知束が演出を担当します。また、泉は出演を取りやめ、片山享が代役を務めます。なお、創作体制の変更に伴い、5月29日から6月1日までの公演が中止になりました。

※U-25割引、養成所割引あり。

公演・舞台情報

読者の反応

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木原勝利 @kiharanano

本多劇場にて観劇
『流浪樹~The Wanderer Tree~』

1943年日本、激動の時代。
台湾人俳優2名を迎え、市井の人々が必死に生き抜く姿に釘付けになった。
台湾訛りのハッキリと聞き取れる日本語が劇場包む。
やはり舞台はいい。

8日まで本多劇場で。

#ゴツプロ!第十一回公演
#流浪樹 https://t.co/UQ39hOkzoE https://t.co/T8oO5LNnu6

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