櫻井剛が作劇を手がける「ブラッサム」は、明治・大正・昭和・平成を生きた作家・宇野千代をモデルとした物語。山口県の岩国に生まれた葉野珠(はのたま)は、女学校を卒業後、代用教員として働き始めるが解雇され、ふるさとを追われることに。親戚を頼って上京した彼女は、小説の懸賞応募から作家になる道を切り拓いていく。
「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」、木ノ下歌舞伎「桜姫東文章」、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」などに出演してきた石橋は、「ブラッサム」で主人公の珠役を務める。なお、石橋がNHK連続テレビ小説に出演するのは、2018年度前期に放送された「半分、青い。」以来、2回目となる。
櫻井と、制作統括を担う村山峻平のコメントは以下の通り。
櫻井剛コメント
くれぐれも「ブラッサム」です。ブ「ロ」ッサムではなく、「ラ」です「ラ」。さぁ声に出してみましょう。
「ブラッサム」……ほら、花咲く感じがしませんか? 作家・宇野千代さんは、小説家、着物デザイナー、雑誌の編集と、さまざまな花を咲かせた人物。宇野さんをモデルにした本作の主人公・葉野珠もまた、たくさん書いて書いて働いて、そして華やかに恋もして、色とりどりの花を咲かせてくれると思います。
人生の喜びも痛みも、その全部を養分にして珠がどんな花を咲かせるのか、みなさん是非お楽しみにして下さい。
村山峻平コメント
世の中では「人生100年時代」と言われています。受け止めは人それぞれですが、正直、途方もなくて大変そうだなと感じていたところ、宇野千代さんの本と出会いました。明治、大正、昭和、平成を駆け抜け、97歳までご健在であった宇野さん。
どんなにつらく苦しいことがあっても「生きること」を選択してきた、およそ100年の生き様に心を動かされました。同時に、目の前にある一日の大切さにも気づかされました。一日を迎える自分の心や気分、そして相手にかける言葉や表情次第で、その日がたのしいものに変わりうる。そんな一日をちょっとずつ積み重ねていくことが、愉快で幸せに思える人生につながる、のだと。
「ブラッサム」の作者の櫻井剛さんは、夜ドラ「あなたのブツが、ここに」でご一緒しました。日常の人々の息づかいを優しい目線でありながらも鋭く切り取る櫻井さんだからこそ、主人公・珠の生きる激動の時代に新しい光を当てられるのではないかと思い、お願いしました。主演の石橋静河さんは、自然体でありながら、その独特の雰囲気と「まなざし」が印象的で目が離せず、主人公・珠として生きる石橋さんを見たいと思い、オファーしました。珠が生きる一日一日は目まぐるしく、時に苦しみや悲しみに襲われることもありますが、戸惑い悩みながらも、愉快に痛快に前に突き進んでいく珠の姿によって、見ている皆さんの一日一日に、ぱっと花を咲かせるようなドラマを半年間お届けできればと思っています。
2026年度後期 NHK連続テレビ小説「ブラッサム」
2026年秋放送開始予定
作:櫻井剛
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
演出:盆子原誠
出演:
石橋静河のほかの記事
リンク
保坂壮彦 @ho_take
櫻井剛氏、作劇。
心の底から嬉しい気持ちが溢れ出して止まりません。
宇野千代をモデルにした2026年度後期の朝ドラ「ブラッサム」主演は石橋静河(コメントあり) https://t.co/dhi1ZOse2S