会見ではまず、なにわシーサー’sが漫才を披露。2人は軽快な出囃子と共に登場し、川平は「変身する前の楽天カードマンです!」と自身が演じるCMキャラクターの名前を交えたつかみで笑いを誘う。漫才では伊原がボケの「なにわの“つよっさん”」、川平がツッコミの「うちなーの“ジェイ”」として、それぞれ関西弁、沖縄弁で、“万博”をテーマにしたテンポの良いやり取りを繰り広げた。
その後ステージに、改めてなにわシーサー’sと、ミュージカルの共演者である
ジャパンアクションクラブ時代以来のミュージカル出演だという伊原は「ダンスは本当に久しぶり。振付の方に何を準備しておくべきか聞いたら『ストレッチだけやっておいて』と言われました」と話す。これを受けた川平は「インド映画『RRR』の“ナートゥダンス”ばりの踊りをやろうかと思っていますが、僕らの身体がもつかどうか」と記者を笑わせた。
劇中で小南は、つよっさんとジェイに関わる女性キャラクターすべてを演じ分ける。伊原と川平との共演について小南は「明るく楽しいお父さんが2人もできたようでうれしい」とコメント。また自身も劇中で漫才にも挑むことについては「兵庫出身の私は、吉本新喜劇を教育テレビだと思って育ってきた人間。関西人として芸人さんの漫才をしっかり観て勉強して舞台に臨みたい」と言葉に力を込めた。
なにわシーサー’sの2人の年齢を合わせると、123歳。川平は「人生後半に差し掛かった新人初老漫才コンビの我々ですが、ゆくゆくはM-1も狙いたい。60歳を越えてもチャレンジして良いんです、楽しんで良いんです、仲間が集まれば何でもできるんです!!という元気を与えられるミュージカルになれば」と言葉に力を込める。
過去にも舞台で共演していた2人だが、コンビ結成のきっかけは、2021年にNODA・MAP 第24回公演「フェイクスピア」で再会したことだったという。新型コロナウイルス感染対策で、15人用の広い楽屋を2人で使っていたことを伊原は笑い交じりに明かしつつ、「僕は以前から漫才に興味があった。芸人さんが俳優をやって評価されることは多いけど、俳優が漫才をやることは少ないので、チャレンジしてみたいなと」と結成の経緯を明かした。
なにわシーサー’sは新人として地道な営業活動を続けている。伊原は「ウケる日もあれば、まったくダメな日もある。ウケなかった日は2人で落ち込んだまま飲みに行き、ビールと餃子だけで1万2000円払った」「新人コンビの僕らですが、俳優歴は40数年。だから楽屋に先輩芸人の皆さんがあいさつに来てくれて、『ほんまは俺らが行かなあかんのに』と思った」というエピソードを披露して会見場を笑いで包む。川平も「この浅草 東洋館でお客様が笑ってくれたときは感動しましたね」と感慨深そうな表情を浮かべた。
ミュージカルの上演に向け伊原は「今回のミュージカルは僕ら2人がプロデュースする公演。70歳になっても続けたい」と宣言。川平は「一言一句、同じ気持ち」とうなずき、「みんなでハッピーになって良いんですか? 良いんです! お待ちしています!」と弾けるような笑顔で結んだ。
なおミュージカルの演出を手がける小山からのコメントも到着。小山は「沢山の方に一歩踏み出す勇気を持てそう、元気になったと感じて頂ける作品をお届けできるようベストを尽くします」と思いを語った。
オリジナルミュージカル「なにわシーサー’s」の公演は7月17日から27日まで東京の恵比寿・エコー劇場にて。また来年1月には地方公演も予定されている。
小山ゆうなコメント
伊原さんと川平さんが
新たなチャレンジをされるという本当にワクワクする企画です!
漫才で営業に行かれるお二人、
初ライブのお二人、
台本を読み合わせたり美術の打ち合わせに参加されるお二人、
一つ一つの過程が全てドラマチックで楽しいです。
そこに美しい歌声に、ユーモア溢れるお芝居で作品を一緒に支えてくれる小南さんが加わりました。
台本の畑中さんと博多さん(漫才部分)、作曲の小澤さん、美術の乗峯さんをはじめとするクリエイター・スタッフチームも豪華です。
沢山の方に一歩踏み出す勇気を持てそう、元気になったと感じて頂ける作品をお届けできるようベストを尽くします。
オリジナルミュージカル「なにわシーサー’s」
2025年7月17日(木)〜27日(日)
東京都 恵比寿・エコー劇場
2026年1月
地方公演予定
スタッフ
企画:
脚本:畑中翔太
漫才指導:博多ヒト志
演出:
出演
沖縄琉球のジェイ:川平慈英
大阪なにわの剛志:伊原剛志
美咲 漫談師の女:
川平 慈英 Jay Kabira @2013tabu
2人合わせて123歳。まだまだ青春しちゃって、、いいんです!
7月、恵比寿エコー劇場でお待ちしております!
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