Hey! Say! JUMPの
これは、作曲家ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンが“不滅の恋人”に遺した手紙を巡るミステリーの朗読と、ベートーヴェンの名曲の生演奏を融合させたリーディングコンサート。ベートーヴェンの死後、彼の戸棚に3通の恋文が見つかったが、その恋文には“我が不滅の恋人”とだけ記されていた。かつてベートーヴェンの弟子だったフェルディナント・リース(八乙女)は、その女性を探す旅に出て……。構成・演出を、読売日本交響楽団のチェリスト・渡部玄一が担当。出演者には八乙女のほか、
約5年ぶりの舞台で自身初の朗読劇に挑む八乙女は「今日のゲネプロで緊張は捨てて本番に挑みたい」「身振り手振りなしで、声のニュアンスでお客様に物語を伝えることの難しさ、楽しさを感じています。楽しんで観てほしい」と観客にメッセージを送る。「台本を読んで、ベートーヴェンに対して興味が湧いた」と言う八乙女は「劇中でもベートーヴェンの楽曲が生演奏されますが、1つひとつの楽曲をきちんと家で聞いてみたら、1曲の中にさまざまな感情が込められているのを感じ、感性が刺激されました」と語った。
ベートーヴェンは難聴に苦しんだことで知られており、八乙女自身も突発性難聴を経験している。八乙女は「僕が突発性難聴になったときは、低音と高音が聞こえにくかった。ベートーヴェンが難聴になってから作ったという楽曲は、ピアノの真ん中あたりの音域がよく使われている印象だったので、もしかしたら僕たちの症状は似ていたのかも」と話しつつ、「ベートーヴェンの物語だから言うわけじゃないけど(笑)、今回の朗読劇に“運命”を感じます」とコメントした。
また囲み取材ではストーリーにちなみ、八乙女が自身にとって“不滅”だと思うものについて記者が尋ねる場面も。八乙女は「この仕事を始めたときから接している、音楽です」と即答し、「突発性難聴のときはお医者さんに無音で過ごすよう言われましたが、アンプを通さずベースを弾いて振動を身体で味わっていました。音楽と離れるのが不安だったんです。音楽には人の心を揺さぶる力があるし、かけがえのない“不滅”のものだと思う」とエピソードを明かした。
さらに、Hey! Say! JUMPのメンバーの来場予定はあるかと尋ねられた八乙女は「もしメンバーがクリスマスに来てくれたら最高のプレゼント」と笑いつつ、「そういえば山田(涼介)が『欲しい家電とかあったら買うよ?』と言ってくれました。僕は今の洗濯機を10年くらい使っているのですが、高額なのでもう少し考えます」と記者たちを笑わせた。
八乙女は「個人でゆるいYouTubeを立ち上げたり、初めての朗読劇に出演したり、初のチャレンジが多い年でした。ありがたいことに忙しいかったので、来年はもう少し地元の宮城に帰って牛タンやセリ鍋を食べたい(笑)」と2024年を振り返りつつ、最後は「お客様へのクリスマスプレゼントのような舞台になったら」と取材会を締めくくった。
上演時間は休憩15分を含む1時間45分を予定。公演は本日12月24日から26日まで行われる。
リーディング・コンサート「ベートーヴェン / 届かなかった手紙」
2024年12月24日(火)〜26日(木)
東京都 日経ホール
スタッフ
構成・演出:渡部玄一
出演
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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藤紫 @8uVgHu4UcRaGKAg
【会見レポート】八乙女光にとっての“不滅”とは?「ベートーヴェン / 届かなかった手紙」開幕 https://t.co/yydFx4eDjT