囲碁のように1手ずつ…前田公輝らが稽古場でミュージカル「ミセン」劇中歌を披露

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前田公輝らが出演する新作ミュージカル「ミセン」の公開稽古が、本日12月11日に東京都内で行われた。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場で、“囲碁のポーズ”で撮影に応じた出演者。手前左から内海啓貴、橋本じゅん、前田公輝、安蘭けい、清水くるみ。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場で、“囲碁のポーズ”で撮影に応じた出演者。手前左から内海啓貴、橋本じゅん、前田公輝、安蘭けい、清水くるみ。

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「ミセン」は、ユン・テホ原作による韓国のWebtoon発のマンガ「未生(ミセン)」をミュージカル化したもの。“サラリーマンのバイブル”と称される本作は、韓国でテレビドラマ化された際に社会現象を巻き起こし、2016年には日本でもリメイクドラマが放送された。作中ではとある大手貿易会社のオフィスを舞台に、囲碁のプロ棋士を諦め、インターンとして働くことになった主人公、チャン・グレ(前田)の物語が展開する。脚本・歌詞をパク・へリム、音楽をチェ・ジョンユン、演出をオ・ルピナが担当。また翻訳・訳詞を高橋亜子、振付・ステージングをKAORIaliveが手がける。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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公開稽古で披露されたのは全6曲。オープニングナンバー「ワン・インターナショナル」では、囲碁を打つ効果音に続いて前田演じるグレが登場。それに続いてほかのインターン生たちも姿を現し、彼らが夢への1歩を踏み出す様子が、エネルギッシュな歌とダンスと共に描かれた。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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またインターン生がプレゼンテーションのためのペアを探す様子を描いた「おはよう、チャン・グレ」、4人のインターン生が居酒屋で打ち解けるシーンで歌われる「君を慰める夜」、グレと内海啓貴演じるハン・ソギュルが互いを認め合い、関係性を変化させる場面の「それぞれの戦い」といった楽曲も。さらに契約社員になったグレを中心とするダンスナンバー「ヨルダン」、清水くるみ演じるアン・ヨンイを先輩女性社員らが励ますナンバー「給湯室で」も披露された。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場で取材に応じる出演者。

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公開稽古後に行われた取材には、東山光明あべこうじ中井智彦石川禅糸川耀士郎、内海、清水、安蘭けい橋本じゅん、そして前田が出席。東山は「笑いも涙もある緩急のついた作品です。最後まで仕上げていきたい」と意気込み、あべは「歌のリズムがなかなか取れず、共演者の皆さんに手拍子してもらっている。本番でも客席の誰かに拍子を取ってほしい」とジョークを飛ばす。また中井は「必ずしも正解を示さず、問いを投げかけるストーリーです。会社員として働く方々にぜひ観てほしい」と話した。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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石川は、韓国発の原作を韓国のクリエイターがミュージカル化した本作が、日本で初演されることに触れて「韓国は今大変な状況ですが、この“プレゼント”を受け取って大事に舞台を作りたい。まだまだ成長する作品だと思うので、全容についてはノーコメント」といたずらっぽく微笑む。糸川は「性別や年齢を問わず、お客様1人ひとりに刺さる部分が必ずある作品」と述べ、内海は「ルピナさんは作品のテーマを『1人ではないということ』と言っていた。僕もこのテーマを大事に、お客様が観劇後に『友達や家族に連絡したいな』と思えるような、心温まる舞台にしたい」とコメント。また韓国ドラマ「ミセン」のファンだという清水は「ドラマ版のファンから観ても、ミュージカル版は素晴らしい」と興奮気味に語り、「働く人の心に響く舞台になると思います」と笑顔を浮かべた。

安蘭けい

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新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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ソン・ジヨン次長とグレの母という2役を務める安蘭は「2人とも包容力がある女性で、私にぴったり。……笑うとこだよ!」と共演者たちを和ませつつ、「グレと母のシーンで、ルピナさんが涙を流していた。愛情を持って演出してくれています」とオに視線を送る。本公演をきっかけにドラマ版を鑑賞したという橋本は、自身が演じるオ・サンシク課長の「踏ん張れ」というセリフが印象に残ったという。橋本は「俳優として働く私も、踏ん張って仕事に取り組んでいる。お客様にも『踏ん張って生きよう』という勇気を受け取ってほしい」と言葉に力を込めた。

新作ミュージカル「ミセン」稽古場の様子。

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公開稽古を初めて体験したという前田は「とてもありがたい時間だった」と言い、「1歩踏み出すことは簡単ではないけど、囲碁のように1手ずつ進むことで幸せをつかむ、というメッセージを大切に演じたい。稽古場でブラッシュアップすればするほど作品の“鮮度”が高まっている気がします。ミュージカルというエンタメを通じて作品のメッセージを伝え、リアリティを大切に“真新しい”舞台を作れたら」とコメントした。

最後は演出のオがあいさつ。「『ミセン』は“人々”の話。皆様に感動と、考えるきっかけを与えるストーリーを見せられるよう稽古しています。素晴らしいクリエイター陣、俳優陣と最後まで最善を尽くします。愛してます!」とカンパニーメンバーにメッセージを送り、取材会を締めくくった。

公演は1月10日から14日まで大阪・新歌舞伎座、2月1・2日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、6日から11日まで東京・めぐろパーシモンホール 大ホールで行われる。

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新作ミュージカル「ミセン」

2025年1月10日(金)~2025年1月14日(火)
大阪府 新歌舞伎座

2025年2月1日(土)~2025年2月2日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2025年2月6日(木)~2025年2月11日(火・祝)
東京都 めぐろパーシモンホール 大ホール

スタッフ

原作著者:ユン・テホ
著作権者:SUPERCOMIX STUDIO
脚本・歌詞:パク・へリム
音楽:チェ・ジョンユン
翻訳・訳詞:高橋亜子
演出:オ・ルピナ
振付・ステージング:KAORIalive

出演

チャン・グレ:前田公輝
オ・サンシク課長:橋本じゅん
アン・ヨンイ:清水くるみ
ハン・ソギュル:内海啓貴
チャン・ベッキ:糸川耀士郎
パク・ジョンシク課長:中井智彦
キム・ドンシク課長代理:あべこうじ
居酒屋店長 / 協力会社社長:東山光明
チェ・ヨンフ専務:石川禅
ソン・ジヨン次長 / グレの母:安蘭けい
(以下、五十音順)伊藤かの子 / 岡田治己 / 加賀谷真聡 / 加藤さや香 / 工藤彩 / 熊澤沙穂 / 田村雄一 / 俵和也 / 照井裕隆 / 永松樹 / 早川一矢 / MAOTO

※1月10日はプレビュー公演。

公演・舞台情報
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読者の反応

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中井智彦 Nakai Tomohiko @NakaiTomohiko

そして今日は
#ミセン
公開稽古でした。
色とりどりで素敵なキャスト。
開幕までまだまだブラッシュアップが続くのが楽しみでなりません。
ワクワクです!! https://t.co/TRekVNBZCn

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