「演劇ユニット 新派の子 歳末特別朗読祭『さろん・ど・まろん~波乃久里子を聴く宴』」が、12月12日に東京・MUSICASAで開催される。
新派の子は、劇団新派文芸部の
波乃は「これまで演じてきた役々に、朗読という形で改めて向き合うのは、なんだか馴染みの方の、新たな一面に出合うようで、とても新鮮でした。お稽古から毎日が楽しくて、そして科白だけで表現することの難しさを実感……すぐに立って動きたくなってしまうんです(笑)」と前回公演を振り返り、「今回の齋藤先生からのリクエストは、『大つごもり』『日本橋』『頭痛肩こり樋口一葉』『遊女夕霧』からなる“久里子四段返し”……これまた大層な(笑)。そして曽我廼家文童さんとご一緒する『太夫さん』。おみねさん、清葉さん、一葉さん、夕霧さん、おえいさん……幼馴染のような皆さんと再び向き合えることが今から楽しみです」と期待を語る。そして「早いもので新派に入って60年以上の月日が経ちます。これまでの全てを総動員して、少しでも皆様にご恩返しできましたら嬉しいです」と思いを述べた。
チケット前売りは11月1日11:00にスタート。
齋藤雅文コメント
「マロンづくし」をもう一度!
コロナの日々……「マロン」こと久里子さんの科白が聴きたい!
その思いだけで開いた一日だけの「さろん・ど・まろん」。
助っ人の曽我廼家文童さん、チェロの五十嵐あさかさんのお力もあって、
満席のお客様からお褒めの言葉を頂戴した。
こういうものが聴きたかった、と。
砂漠でオアシスに転がり込んだような多幸感!
そしてまた「聴きたい欲」がうずいて来た!
朗読を安易な表現と思う人も多い。
が、ホンモノの科白の力は、脳の中に真実の舞台を再現させてくれる。
久里子さんの語るものは、実際の舞台といささかも変わることがない。
美しい音響のムジカーザで、真実の「脳内劇場」をご堪能いただきたい!
少しでも多くの方にこの感動を!
ホント、もったいないですから!
波乃久里子コメント
齋藤雅文先生から、また嬉しいお声がけをいただきました。
昨年の春、「さろん・ど・まろん~波乃久里子を聴く宴」という大層畏れ多い名前の朗読会を催してくださいました。一日限りの会でしたが、溢れんばかりのお客様とのあの緊密な空間は、まさに夢の中の出来事のよう。一期一会の煌めくような素敵な宴でした。
これまで演じてきた役々に、朗読という形で改めて向き合うのは、なんだか馴染みの方の、新たな一面に出合うようで、とても新鮮でした。お稽古から毎日が楽しくて、そして科白だけで表現することの難しさを実感……すぐに立って動きたくなってしまうんです(笑)。
今回の齋藤先生からのリクエストは、「大つごもり」「日本橋」「頭痛肩こり樋口一葉」「遊女夕霧」からなる“久里子四段返し”……これまた大層な(笑)。そして曽我廼家文童さんとご一緒する「太夫さん」。おみねさん、清葉さん、一葉さん、夕霧さん、おえいさん……幼馴染のような皆さんと再び向き合えることが今から楽しみです。
「久里子ちゃん、役の人生をなさいね」。師匠である(初代水谷)八重子先生の言葉をいつも思い出します。
私たち役者は常に自分とは違う人生を生きます。そのために幾度も幾度も台本と向き合います。台本はその役の生命の源であり、台本に書かれた科白は血肉となります。そこに書かれた言葉を見つめ、声に出して読み、役と向き合います。役者である私にとって、この上ない喜びです。齋藤先生、本当にありがとうございます。感謝しかございません。
早いもので新派に入って60年以上の月日が経ちます。これまでの全てを総動員して、少しでも皆様にご恩返しできましたら嬉しいです。科白のひとつひとつを大切に。12月12日、一日限りの公演となります。皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。
演劇ユニット 新派の子 歳末特別朗読祭「さろん・ど・まろん~波乃久里子を聴く宴」
2024年12月12日(木) ※公演終了
東京都 MUSICASA
スタッフ
構成・演出:
出演
※U-40チケットあり。
きーせんふ @KDHRkiisen0393
波乃久里子が“これまでの全て”を総動員、当たり役に朗読で向き合う「さろん・ど・まろん」再び(コメントあり) https://t.co/ypGcOUr78y