「
これは、
開幕に際し、鄭は「今年の春、生まれて初めて大衆演劇の演出をさせていただいた。同じ演劇と言えど、今まで経験したことのない世界である。昼夜公演が終わった夜十時過ぎに、明日の舞台稽古が始まる。舞台の隅にテーブルが置かれ、鮨やお菓子が並べられている。座員たちは、それをちょこちょこつまみながら、台本片手に台詞合わせをする。朝十時に劇場に伺うと、真っ暗でな舞台の上に布団を敷いて、座員たちが眠っていた。大衆演劇の座員達は、昔も今も、舞台上に布団を敷いて寝ている。舞台の上が、まさに彼らの職場であり、生活空間でもあるのだ。なんだか怖ろしくかけ離れた世界でありながら、その舞台の上で演じられるのは、やはり人間の変わらぬ業であり、義理人情であり、愛であり、営みである。いつの時代であれ、とりまく状況が変わったとしても、変わることのない人の思いを、今回の作品を上演することで、ほんの少しでも掬いとれることができたなら、作家、演出家として、これほどの喜びはない」とコメント。
大鶴は「実家の廊下の先は稽古場だった。いつも台詞が飛び交い劇中歌が響いていた。それが僕の日常で、気づけば自分も役者になっていた。今回の『旅芸人の記録』は家族の物語だ、誰の記憶にも残らなかったかもしれないし、誰かの記憶に残ったかもしれない旅芸人一座の日常を、おあつらえ向きに降る雪の合間から覗いてみてください」と思いを述べた。上演時間は約1時間45分で、東京公演は9月22日まで。その後、26日から29日まで大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE01でも行われる。
また、12月12日から22日まで東京・浅草九劇にて「ヒトハダ番外公演『杏仁豆腐のココロ』」の上演が決定。「杏仁豆腐のココロ」は、鄭が2000年に初演した作品で、別れを前にしたとある夫婦の思いが、二人芝居として立ち上げられる。今回は、約9年ぶりに鄭自ら演出を手がけ上演する。公演はWキャストの2チーム制で、出演者には、ヒトハダメンバーの浅野と尾上に加え、
ヒトハダ 第2回公演「旅芸人の記録」
2024年9月5日(木)〜22日(日) ※公演終了
東京都 ザ・スズナリ
2024年9月26日(木)〜29日(日) ※公演終了
大阪府 扇町ミュージアムキューブ CUBE01
スタッフ
脚本・演出:
出演
ヒトハダ 番外公演「杏仁豆腐のココロ」
2024年12月12日(木)〜22日(日)
東京都 浅草九劇
スタッフ
脚本・演出:鄭義信
出演
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高畑裕太 @yutatakahata
劇団ヒトハダ番外公演
『杏仁豆腐のココロ』(作・演出:鄭義信)
メインビジュアルのイラストを担当しました。
90年代のサブカルチャー、アングラ的な要素をイメージして、劇中の雰囲気や、劇に登場する2人のすれ違い、愛を抽象的なニュアンスで投影しました。
我が一族の誇りの姉、… https://t.co/hebp1KJJXx https://t.co/q9u9WyGygT https://t.co/xey4mKbmjo