餓鬼の断食が3都市ツアー、企み＆戯れの2作による「餓鬼たちのたまり場」

「餓鬼の断食『餓鬼たちのたまり場』」が9月から10月にかけて大阪・京都・奈良にて上演される。

これは関西を拠点に活動する餓鬼の断食によるツアー公演。今回は、実験的な公演を行う“企み”シリーズと、既存脚本に他ジャンルのアーティストと挑む“戯れ”シリーズの2作が披露される。“企み”シリーズでは、演技の延長線上にある身体表現 / ダンスを探求する「フュージョン、〈Fusion,〉」を上演。“戯れ”シリーズでは、オーストラリア人建築家ユージン・ソレールとコラボレートし、安部公房の「棒になった男」を立ち上げる。

上演に向けて餓鬼の断食代表の川村智基は「フュージョンは、これまでやりたくてもできなかった作品で、念願の試みです。暴力的で、露悪的で、バイオレンスで不誠実な恋のみを描く事によって、数学における対偶のように慈愛に満ち、性善的で、ファビュラスで誠実な愛を覗き見る。本当に強度の高く、豊かな作品に仕上がっています。棒になった男は、約半世紀前の戯曲ながら、普遍的なテーマに対して懇々と語りかける傑作。それに、20代前半の3人で3景の全てを浮かび上がらせる一見無謀にも見える試みですが、そこには確かに今の、2024年のリアルが表出しています」と作品を紹介。さらに「2作品とも、なかなか今の日本で見ることが出来ない作品に仕上がっている自信があります。何卒、餓鬼の断食初のツアー公演にご注目いただけますと幸いでございます」と自信をのぞかせた。

公演は9月13日から23日まで大阪・HOMEビル、10月5・6日に京都・THEATRE E9 KYOTO、11日から14日まで奈良・SPACE DEPARTMENTにて行われる。