不条理こそが人間本来の姿…ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」“開国”

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ケダゴロ『代が君・ベロベロ・ケルベロス』」が、昨日8月22日に東京・シアタートラムで開幕した。

ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」より。(撮影:草本利枝)

ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」より。(撮影:草本利枝)

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ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」より。(撮影:草本利枝)

ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」より。(撮影:草本利枝)[拡大]

ケダゴロは、下島礼紗が主宰するダンスカンパニー。下島が振付・構成・演出を手がける「代が君・ベロベロ・ケルベロス」では、三頭犬を題材にした“ヨダレまみれのフィクション・フュージョン・イリュージョン・チチンプイプイ国体論”が描かれる。

ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」より。(撮影:草本利枝)

ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」より。(撮影:草本利枝)[拡大]

開幕に際し、下島は「人間は古今東西、様々な怪物を生み出してきました。そうした人間の歴史的営みともいうべき虚構の創出。これは、人間が不条理と対峙するため切実に、必要に迫られて行われてきたことなのではないでしょうか。どうしても辻褄の合わない理不尽な現実を、なんとか都合よく受け止めるために、怪物を生み出し、その異形の怪物を彼岸に置くことで、自らの世界を秩序あるものとして再認識し、現実を正当化したのではないか。創作を進めるにつれ、その怪物こそまさに、それぞれの『時代』、あるいは『国体』そのものとも言えるのではないか、と考え始めました」「密室のなかで集団に立ち上がる不条理は、実に馬鹿馬鹿しい。しかし、私はそれが実に愛おしく、その不条理こそが人間本来の姿だと思うのです。私にとって創作というのは舞台上に国家を生み出すこと。今回、我が国の人間(怪物)の姿が立ち現れることを願って……開国」とパンフレットにコメントを寄せた。

公演は8月25日まで。

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ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」

2024年8月22日(木)〜25日(日) ※公演終了
東京都 シアタートラム

スタッフ

振付・構成・演出:下島礼紗

出演

木頃あかね / 小泉沙織 / 中澤亜紀 / 下島礼紗 / 鹿野祥平 / 岸本茉夕 / 佐藤冴太郎 / おかだゆみ / あいま采乃 / 阪田小波 / 篠原陽 / 金指喜春

※U-25割引あり。

公演・舞台情報
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不条理こそが人間本来の姿…ケダゴロ「代が君・ベロベロ・ケルベロス」“開国”(舞台写真 / コメントあり)
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