怪盗らしく、華麗に優雅に!中山優貴・村田充ら出演「エロイカより愛をこめて」“Revival+”開幕

8

339

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 126 212
  • 1 シェア

ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」が、本日7月26日に東京・紀伊國屋ホールで開幕。これに先駆け昨日25日に、ゲネプロと取材会が行われた。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

大きなサイズで見る(全20件)

「エロイカより愛をこめて」(秋田書店)は、1976年から長期連載されている青池保子のマンガ。昨年「ステージ『エロイカより愛をこめて』」のタイトルで舞台化され、今回の「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」は新たなシーンを追加した“再演+α”版。脚本を入江おろぱ、演出を児玉明子が担当する。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

劇中では、男色の美術品窃盗犯“怪盗エロイカ”ことドリアン・レッド・グローリア伯爵(中山優貴)と、北大西洋条約機構(NATO)の情報将校“鉄のクラウス”ことクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐(村田充)を軸にした“怪盗&スパイ活劇”が描かれる。あるとき伯爵は、少佐の家に代々秘蔵される絵画「紫を着る男」に魅了される。「絵を手に入れる」という伯爵の予告を発端に、NATOや戦車も巻き込んでバトルが始まり……。

劇中では、歌とダンスをふんだんに交えながら、コメディタッチの物語がテンポよく展開。初めは敵対していた伯爵と少佐が、身を寄せ合って寒さに耐えたり、世界の危機に共に立ち向かったりする中で互いへの信頼を深め、関係性を変化させていくさまにぜひ注目しよう。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

伯爵役の中山は、3人のダンサーを従え、スポットライトに照らされながら華々しく登場。真っ赤な衣裳を着た中山は、優雅な身のこなしやパワフルな歌声、妖艶な流し目で観客を魅了し、“怪盗エロイカ”として存在感を放った。村田は真顔でセリフを朗々と語り、“鉄のクラウス”と呼ばれる少佐の硬派な人物像を体現。その一方で村田は、厳格で生真面目な少佐が伯爵に翻弄されるさまをコミカルに演じ、笑いを誘う。また絵画「紫を着る男」役の和合真一は、絵画としてセリフを発さないまま、滑稽な表情や身体表現で伯爵や少佐の行動にリアクションし、観客を楽しませた。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」出演者

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」出演者[拡大]

ゲネプロ前に行われた取材には、中山、村田のほか、伯爵の部下ジェイムズ役の杉江大志、同じく伯爵の部下ボーナム役の藤原祐規、少佐の部下A(アー)役の鷲尾修斗、部下B(ベー)役の山崎玲央、部下G(ゲー)役の佐藤友咲、そして和合が出席した。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

佐藤は「1回観たら10回、10回観たら100回観たくなるような、素敵な舞台に仕上がりました」と顔を輝かせ、山崎は「初演よりさらに内容がてんこ盛り。前作を観た方も違いを楽しんで」、鷲尾は「初演同様に、少佐をしっかりサポートしたい」とコメント。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

和合は「令和の“和”、合格の“合”、“真”実はいつも“一”つ! だけど生まれは昭和だよ。見えなーい! 和合真一です」と自己紹介し、「記者の皆さん、ぜひここまで文字に起こしてくださいね」と報道陣に呼びかける。さらに和合は「絵画役と、KGBの白クマ役を演じます。まったく異なる役柄なので、『えー!』という驚きを伝えたい。“絵”だけにね。よろしくお願いします!」と流れるようにあいさつして会場を大きな笑いで包んだ。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

藤原は「初演は幅広い年齢層のお客様にご覧いただいた。今回も老若男女問わず、いろいろな方に楽しんでもらいたい」と語り、杉江は「再演できることに感謝です。今回の“Revival+”では、僕演じるジェームスとふっきーさん(藤原)演じるボーナムの相方っぽさがプラスされていると思うので、ぜひ注目して」と見どころをアピール。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。

「ステージ『エロイカより愛をこめて』Revival+」ゲネプロより。[拡大]

村田は「歴史ある紀伊國屋ホールで、長寿マンガ『エロイカより愛をこめて』の舞台を上演できてうれしいです。初演以上に繊細に作り上げてきたので、昨年観劇してくれた方にも、初めての方にも楽しんでもらえると思います」と、舞台の出来栄えに自信をのぞかせる。また中山は「キャスト・スタッフ一同、『前回を超える』という気持ちで取り組んできました。“Revival+”の名にふさわしく、新しいシーンも加わってすべてがパワーアップしています。怪盗らしく華麗に優雅に舞いますので、最後まで僕たちに魅了されてもらえたら」と笑顔を浮かべた。

上演時間は約1時間40分。公演は7月29日まで行われる。

この記事の画像(全20件)

ステージ「エロイカより愛をこめて」Revival+

2024年7月26日(金)〜29日(月) ※公演終了
東京都 紀伊國屋ホール

スタッフ

原作:青池保子「エロイカより愛をこめて」(秋田書店)
脚本:入江おろぱ
演出:児玉明子

出演

怪盗エロイカ / ドリアン・レッド・グローリア伯爵:中山優貴
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐:村田充
ジェイムズ:杉江大志
ボーナム:藤原祐規
部下A(アー):鷲尾修斗
部下B(ベー):山崎玲央
部下G(ゲー):佐藤友咲
絵画「紫を着る男」:和合真一
アンサンブル:伊藤俊 / 加茂享士 / 降矢佳典 / 藤村リュウト / 日高継実

※山崎玲央の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

公演・舞台情報
全文を表示
(c)青池保子(秋田書店)1978/ステージ『エロイカより愛をこめて』2024

読者の反応

  • 8

ウイント @WINT_0909

「ステージ『エロイカよら愛をこめて』Revival+」 本日より7月29日まで 新宿紀伊國屋ホールにて上演!
#和合真一 #紫を着る男 と #白クマ 役で出演しています!

https://t.co/cDIRIJ7UCh

コメントを読む(8件)

関連記事

中山優貴のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 ステージ「エロイカより愛をこめて」Revival+ / 中山優貴 / 村田充 / 杉江大志 / 藤原祐規 / 鷲尾修斗 / 佐藤友咲 / 和合真一 / 伊藤俊 / 青池保子 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします