5月に東京・THEATER MILANO-Zaで上演される「歌舞伎町大歌舞伎」の記者懇談会が、本日1月23日に東京都内で行われた。
これは、東京の歌舞伎町エリアにて昨年4月に開業した劇場・THEATER MILANO-Zaで行われる歌舞伎公演。出演者には
記者懇談会には、勘九郎、七之助、虎之介、鶴松が登壇。勘九郎は、歌舞伎町で上演されることに触れ「歌舞伎を初めてご覧になる方も多くいらっしゃると思うので、肩の力を抜いて『歌舞伎ってこんなに身近なものなんだ』と思っていただけるような作品をラインナップいたしました。MILANO-Zaのお客様も観に来られるかと思いますので、お客様の反応が今から楽しみ」と笑顔で話す。
新作歌舞伎「福叶神恋噺」では、江戸の裏長屋を舞台に、働きもせず酒ばかり飲んでいる大工の辰五郎(虎之介)と、そんな彼に取り憑く貧乏神おびん(七之助)の物語が描かれる。七之助が演じる貧乏神は、原作では男性だが、「福叶神恋噺」では女性となる。七之助は「まだ台本ができあがっていないので、すべて推測での話ですが(笑)」と前置きしつつ、「タイトルに“恋”が入っているので、きっと(虎之介演じる)大工辰五郎と、私が演じるおびんの間に、恋愛感情が生まれるのでは」と語る。虎之介は「(劇中で)七之助さんが僕に、すごく献身的に尽くしてくれることが、本当にうれしい(笑)」と楽しみなポイントを挙げつつ、七之助がヒロインの富姫、虎之介がその相手役となる姫川図書之助を演じ、昨年5月に兵庫・姫路城、12月に東京・歌舞伎座で上演された「天守物語」に触れ、「ずっと一緒にやってきたので、(演技面での)キャッチボールは大丈夫だと思います」と自信を見せた。
歌舞伎町の思い出を問われると、勘九郎と七之助は顔を合わせながら「ロボットレストランに、歌舞伎俳優仲間で行ったことがあるよね。面白かった!」「なんで行ったんだっけ」と楽しげに振り返る。また勘九郎は「友達がオーナーをやっていた歌舞伎町のホストクラブに、一回だけ行ったことがあります。男だけで行ったんですけど、ホストさんたちはプロだから、男しかいなくても命がけでコールをしてくれて、楽しかったですね。女性がハマっちゃう気持ちがわかりました」と述べ、「今回、歌舞伎町で歌舞伎をやるって発表したとき、中村亀鶴さんから『ホストクラブがやっているように、アドトラック(宣伝トラック)で、公演の宣伝したらどうか』って連絡がありました(笑)。僕が代表で、七之助がオーナー、この2人がホストで、白いスーツを着たビジュアルを載せてね」とちゃめっ気たっぷりに想像を膨らませる。なお記者懇談会終了後に行われたフォトセッションでは、カメラマンから「ホストっぽいポーズでお願いします!」との掛け声が飛び、4人はおのおのがイメージするホストのポーズを取り、報道陣の笑いを誘った。
鶴松が歌舞伎町の印象を「あまり良い思い出がなくて。10年ぐらい近寄らないようにしていた」と明かすと、その話題に勘九郎、七之助、虎之介は興味津々。記者から「何があったんですか」と尋ねられると、鶴松は「大学生の頃、親友の男の子と一緒に、歌舞伎町で飲みまして。2時間飲み放題600円、と書いてあるような、一見普通の居酒屋だったんですけど、お会計をしたら『20万円です』と(笑)。もちろん払えないし、どうしようもなくて逃げたら、店の外まで追いかけてきて、服もビリビリに破かれて……最終的に別のお店のキャッチの方に助けていただいて、半分裸でタクシーに乗って逃げました」と事の顛末を明かす。七之助は「その助けてくれたお店のキャッチの方が、今回公演に来てくれると良いね(笑)」とコメントし、勘九郎は鶴松の話に大笑いしつつ「歌舞伎町って、やっぱりそういうイメージがありますが、でも彼が被害にあったのは、10年前の話。今は政府も対応して、そんなことは起こらなくなっていると思うので、安心してお越しください。……って、書いといてください!(笑)」と記者に呼びかけた。
「歌舞伎町大歌舞伎」
2024年5月3日(金・祝)~26日(日)
東京都 THEATER MILANO-Za
一、「正札附根元草摺」「流星」
「正札附根元草摺」
「流星」
二、「福叶神恋噺」
脚本:小佐田定雄(落語「貧乏神」より)
演出:今井豊茂
出演
貧乏神おびん:
大工辰五郎:中村虎之介
貧乏神すかんぴん:中村勘九郎
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【会見レポート】中村勘九郎・中村七之助ら「歌舞伎町大歌舞伎」に意気込み、撮影では“歌舞伎町”にちなみホストのポーズ求められる https://t.co/8l3X29rAag
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