北川拓実・鈴木悠仁のダンスと歌に天童よしみ「本当にパワフル」、「日劇前で逢いましょう」東京公演

北川拓実が主演を務める「MUSICAL SHOW『日劇前で逢いましょう～昭和みたいな恋をしよう～』」の東京公演が本日11月2日に東京・サンシャイン劇場で開幕する。これに先駆け同日昼に取材会が行われた。

10月に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで開幕した本作は、菅野こうめいが作・構成・演出を手がけるミュージカル。かつて東京の有楽町にあった日本劇場（日劇）を舞台に、現代から昭和にタイムスリップしたアイドル志望の若者3人と、当時活躍したエンターテイナーやスターとの交流が描かれる。取材会にはキャストの北川、鈴木悠仁、樋口日奈、モト冬樹、天童よしみが登壇した。

北川は「初めてのミュージカルということで、最初はプレッシャーを感じましたが、演出家のこうめいさんに1からご指導いただきながら、大阪公演を経て東京公演に向けてパワーアップできているのではと思います。僕の演じるタクは真面目でしっかり者。人見知りの僕とは真逆ですが、後半にはロマンティックなシーンもあるので期待していただけたら」とアピールする。

同じくミュージカル初出演の鈴木は「（北川に）言いたいことをけっこう言われちゃったんですけど……」と話し始め、「大阪公演をやって、お客さんの温かさを感じられる舞台だなと思いました。稽古の段階から、共演者の方々から元気などいろいろなものをもらったので、本番でそれを出せたら良いなと思います」と意気込んだ。

樋口は「お稽古では（共演者の）みんなが汗水垂らして必死にがんばっている姿を見てパワーをもらいましたし、大阪公演ではお客さんと1つになれてとても楽しい時間を過ごしました。個人的には、天童よしみさんの娘役を演じる日が来るなんて、本当に夢のよう（笑）。エネルギーに満ちあふれた素敵な舞台なので、最後まで楽しみながら駆け抜けたいと思います」と笑顔で話す。

かつて「日劇ウエスタンカーニバル」に出演した経験のあるモトは、「僕は（劇中で）植木等さんのようなステージをやらせていただいています。普段の舞台では、オヤジか、爺さんのような衣裳しか着たことがないので、ステージ衣裳を着れるだけでも楽しくてしょうがない（笑）」と本作の楽しさを語る。続けて、モトは北川らのほうを向き「若者たちのエンタメに対する姿勢が素晴らしい。歌って、踊って、芝居して……。もし私がやっていたら途中で死んでいるのではないかな（笑）」とユーモアを交えて称賛した。

天童は「お稽古のときから、タクちゃん（北川）、ジンくん（鈴木）は、本当にすごいパワフルな踊りや歌を見せていて、昭和のカケラもない時代を生まれ育ってきているのに、と不思議な気分でした。こういう人たちに昭和の歌を覚えていっていただきたいなと思ったり、懐かしんだりしています」と述べる。そして「昭和の大スターたちが築き上げたステージをやらせていただけることに、誇りを持って取り組んでおります。どうか皆さん楽しみにしていてください」と呼びかけた。

最後に登壇者を代表してメッセージを求められた北川は「昭和や日劇がテーマの本作ですが、昭和を知らない僕たちなりに演じます。きっと（観客の）皆さんが知っている曲も出てくるので、ペンライトで盛り上げていただきながら、僕たちと一緒に“昭和みたいな恋”ができたら」と締めくくる。天童に「ちゃんとしているね」と感心された北川は「よっしゃー」とガッツポーズを見せた。

上演時間は休憩含む約2時間。東京公演は11月12日まで行われる。