来年2月2日から8日まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて上演される、
本作は、東京芸術劇場が若手劇団とタッグを組む上演企画・芸劇eyesの1作品。既報の通り、
チラシビジュアル公開に際し、細川が本作の内容に踏み込んだコメントを発表。細川は「夢見る人々を、外側から見るという行為が今、とても興味深いと感じています。それはきっと、夢を見ていたのに、現実を見ざるをえなくなった人を見ることにもなるのではないでしょうか。つまり演劇で繰り返し行われてきたことを、演劇を通して、描こうと思います。とても小さくてシンプルな演劇になるんだと思います。どうかお付き合いください」と語った。本公演のチケットの一般販売は11月11日10:00にスタートする。
また本公演の上演に先駆け、12月に同じ出演者でワークインプログレス形式のリーディング公演を実施予定で、リーディング公演の演出家を9月25日10:00まで公募している。詳細は公式サイトで確認を。
細川洋平コメント
戯れは夢の中。
「それじゃ、そこまでいきましょう。
まだ目のさめないうちに」
家は、大きな川に面した場所にあった。そこの住人は当然、目の前の川がなくなるまでを知っている。川がなくなってからの日々も、よく知っている。せせらぎの音が心地よかった、その記憶はときどき鼓膜をふるわせた。カメラを自分に向けた見知らぬ人がやってきて、レンズに向かい熱心に語りかけている。家から出てきた人が、カメラたちには気づかないまま、いまはもうない川の流れに目をやった。うれしそうに、目をやった。ごほっごほっと、おもくるしい咳が響く。いや。すべてはもっとささやかにあった。ささやかに、目の前だけを見ていた。その場所にはありったけの、夢があった。
夢や、夢見る人々を描こうと思います。夢には時間軸が存在します。達成される前と達成された / されなかった後。むろんそれを見ているのは外側の人間です。つまり、夢見る人々を、外側から見るという行為が今、とても興味深いと感じています。それはきっと、夢を見ていたのに、現実を見ざるをえなくなった人を見ることにもなるのではないでしょうか。つまり演劇で繰り返し行われてきたことを、演劇を通して、描こうと思います。とても小さくてシンプルな演劇になるんだと思います。どうかお付き合いください。
ほろびて 細川洋平
ほろびて「センの夢見る」
2024年2月2日(金)~8日(木)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
作・演出:
出演:
細川洋平 @pomihei
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