奈良岡朋子のドキュメンタリー放送、戦後の演劇界を走り続けた75年の俳優人生に迫る

ドキュメンタリー「奈良岡朋子～俳優、75年の旅」が、4月29日6:10からNHK総合で放送される。

1948年に劇団民藝の前身となる民衆芸術劇場に入団し、3月23日に93歳で死去するまで、戦後日本の演劇界を走り続けた奈良岡朋子。同番組は、奈良岡の約75年にわたる俳優人生の軌跡をたどり、劇団民藝で共に代表を務めた大滝秀治との約束や、俳優として大切に守り続けたものを紹介する。

中でも、奈良岡が晩年ライフワークとして全国各地を巡演した一人語りの朗読劇「黒い雨－八月六日広島にて、矢須子－」においては、約5年間の取材が行われた。小さな町を1つずつ回りながら奈良岡が伝えたかった戦争への思いや、演劇に導かれた者としての奈良岡の等身大の姿が、貴重な映像を交えて届けられる。