たくさんの“本人たち”を見つめるため出会いにきて、スペノ「本人たち」開幕

スペースノットブランク「本人たち」が、3月24日に神奈川・STスポットで開幕した。

「本人たち」は、小野彩加と中澤陽によるスペースノットブランクが2020年にスタートした“コロナ禍の時代の上演”を前提とするプロジェクト。本公演は2部制で、第1部には「共有するビヘイビア」、第2部には「また会いましょう」がラインナップされている。

開幕に際し小野と中澤は連名で「2020年。コロナ禍の影響により、上演を志すことができなくなってしまった私たちとクリエーションメンバーたち。言葉と文字と声でコミュニケーションを取りながら開始したこのプロジェクトが、やっと舞台になり、上演を迎えることができました」と感慨を述べ、「この上演の中で『本人たちって誰だよ』という台詞があります。それは皆様がこれまでに出会った誰かでもあり、これから出会う誰かでもあります。一先ずは横浜に、STスポットに、私たちの上演に、出会いに来ていただけますと幸いです。たくさんの本人たちを見つめるために、お待ちしております」と来場を呼びかけた。

公演は3月31日まで。

スペースノットブランク コメント

2020年。コロナ禍の影響により、上演を志すことができなくなってしまった私たちとクリエーションメンバーたち。言葉と文字と声でコミュニケーションを取りながら開始したこのプロジェクトが、やっと舞台になり、上演を迎えることができました。少しずつ少しずつ「本人たち」の何かを拾い集め、その継続の中でたくさんの発見をすることができました。私たちは一人一人で考えたことを二人で話し合い、今度は二人で考えてそこからさらにクリエーションメンバーに広げています。そこにはまた新しい一人、一人、が加わって、二人が三人に、三人が五人に、五人が十三人に、集と個を対照化しながら進んで行きます。この上演の中で「本人たちって誰だよ」という台詞があります。それは皆様がこれまでに出会った誰かでもあり、これから出会う誰かでもあります。一先ずは横浜に、STスポットに、私たちの上演に、出会いに来ていただけますと幸いです。たくさんの本人たちを見つめるために、お待ちしております。

2023年3月26日（日）小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク