ミュージカル「マチルダ」のプレビュー公演が本日3月22日に東京・東急シアターオーブでスタート。同日昼にフォトコールが行われた。
「マチルダ」は、ロアルド・ダールの児童書「マチルダは小さな大天才」をもとに、デニス・ケリーの脚本、ティム・ミンチンの音楽・歌詞、マシュー・ウォーチャスの脚色・演出で、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが製作したミュージカル。日本初演となる今回は、主人公マチルダをはじめとする生徒役の子役キャストが、一般オーディションで選ばれた。劇中では、高い知能と豊かな想像力を持つマチルダが、子供たちを苦しめる大人たちに立ち向かう様子が描かれる。
フォトコール開始前には、本作のインターナショナルプロデューサーであるポール・ウォーリック・グリフィンがあいさつし、日本語版上演の開幕を喜んだ。また、フォトコールでは劇中から5場面を公開。W、トリプル、クアトロキャストを擁するため、シーンによっては出演者を入れ替えて披露された。まずは、理不尽に怒鳴りつける父親や相手にしてくれない母親に対して我慢していたマチルダが、人生を変えるために“行動する”様子を歌った「ちょっと悪い子」のナンバーから。マチルダ役の嘉村咲良と寺田美蘭は舞台上を駆け回り、いたずらを仕掛けるマチルダをちゃめっ気たっぷりに見せた。また、マチルダの父ミスター・ワームウッドと母ミセス・ワームウッドを演じる
マチルダの理解者となるミス・ハニーがマチルダの才能をミス・トランチブルに認めてもらおうとするシーンでは、
ミス・トランチブルの信念の源は、過去を回顧するナンバー「ザ・ハンマー」で明かされる。同曲へと続くシーンには、ミス・トランチブル役の
本作では、マチルダが通う学校の生徒たちにも注目を。子供たちが大人になったときにかなえたい夢を歌うナンバー「いつか」では、ステージに4つのブランコが出現し、希望にあふれる子供たちの“真っすぐさ”が、無邪気で子供らしい姿と共に届けられる。その後のシーンでは、三上野乃花と熊野みのりがマチルダの知性と少しダークな側面を丁寧に見せ、マチルダの良き話し相手で図書館司書のミセス・フェルプス役の
さらに、大人たちに抑圧されてきた子供たちが立ち上がり、“これからは戦うぞ”と決意表明する「子どもたちの戦い」では、舞台上がダンスフロアのように照明チェンジ。躍動感あふれるエネルギッシュなダンスシーンが繰り広げられた。
上演時間は休憩ありの2時間40分を予定。プレビュー公演は3月24日まで、本公演は25日から5月6日まで行われる。そのあと、28日から6月4日までは大阪・梅田芸術劇場 メインホール公演を実施。なお既報の通り、3月25日には日本テレビ「石原さとみが観た“奇跡” 世界が愛したミュージカル『マチルダ』」が放送される。
開幕に向けた出演者のコメントは以下の通り。
嘉村咲良コメント
もうすぐ初日だと思うと、緊張もするけど楽しみの方がやっぱり大きいです。
お客様に感動してもらえるように、マチルダがどういう子なのかがちゃんとわかるように演じたいです。
来て良かったなと思ってもらえるように、マチルダになりきって頑張りたいと思います。
熊野みのりコメント
お稽古が進むにつれて、どんどん振付や歌を教えてもらって、本番で良いパフォーマンスが出来るように今まで頑張ってきました。精一杯、力を出し切ってマチルダ役を自分らしく演じますので、是非劇場に観に来てください。
寺田美蘭コメント
これまでみんなでお稽古を一緒に頑張ってきて、いよいよ本番なので、精一杯頑張りたいと思います。特にハニー先生とマチルダのだんだん深まっていく絆を見て欲しいです。
応援してくださっている方や、一緒に作ってくださっている方に感謝の気持ちを忘れずに、精一杯、マチルダを演じたいと思います。
三上野乃花コメント
今、不安な気持ちが3%くらいありますが、楽しみな気持ちが97%くらいです。楽しい気持ちが大きいです。マチルダという舞台はすごく面白くて、感動したり、面白かったり、楽しかったり、うれしかったり、いろいろな場面があります。
私もマチルダ役としてお客様になにかを伝えられたらと思っています。
大貫勇輔コメント
作品として、音楽が本当に素晴らしいし、マチルダちゃんたち全員が小さな体で、大きな劇場で思い切り精一杯演じているのを目の当たりにすると、それだけでも何かぐっと熱くなるものを感じてもらえるかと思います。
今この作品を見て、日本のお客様たちがどういう反応するのかが未知数で、楽しみでもあり、少しの不安もありますが、やっと少しずつみんな諦めずに前を向いて戦っていこう!という、現代とリンクするものがあると思うので、全身で音楽やブラックジョークを楽しんでいただきながら、この素晴らしいメッセージを受け取って、明日への希望としてくれたら嬉しいなと思います。
小野田龍之介コメント
稽古から始まって、実際に劇場に入って、本当に「マチルダ」が日本に来たんだなということをじわじわと感じています。有名な作品だけれど、日本には舞い降りていなくて、その作品を自分たちが一番初めに肉体を使って、魂を使って、お客さんに届けられる。こんなに光栄なことはないですね。
もう観ていただければわかる。その言葉に尽きます。
この物語にどっぷり浸かってご堪能いただいて、日本で新たに愛されるミュージカルの名作のひとつになるように頑張ります。トランチブル独特の正義感を持ったモンスターのように演じておりますので、それを微笑ましく楽しんでいただけたらと思います。是非楽しみにしていてください。
木村達成コメント
自分の中でトランチブルという役を突き詰めるのにとても時間がかかりましたが、今は早く本番が始まって欲しいという気持ちが大きいです。
いろいろな勉強をしながら観なきゃいけない作品ではなく、その場の情報ですごく考えさせられるミュージカルだと思うので。とても見やすい作品だし、素直に面白いし、笑えるし。もちろん心が苦しくなるような場面もありますが、心が健やかな気持ちで終われるミュージカルだと思います。
観た後、幸せになれる。そんな気持ちにさせてくれる舞台になったと思います。
今どうしようと悩んでいるお客さま、真実は本番の中にあるので、嘘だと思って観に来てください。「めちゃめちゃ面白いぞ、これ」ってなるから!
咲妃みゆコメント
ご覧になったお客さまがどんなご感想を抱いてくださるのかと、今、ワクワクしています。
どのシーンを切り取っても、児童文学小説の域を超えて、現代を生きる私たちにも強いメッセージを届けてくれると感じるので、マチルダをはじめ数々の登場人物が訴える言葉一つ一つに耳を傾けていただけたらと思います。
きっとだれもが持っているであろう童心を呼び起こしてくれる作品なので、大きな心でリラックスして、この物語のハチャメチャな展開を見守っていただけたらと思います。
足をお運びくださる皆様、きっと後悔はさせません、という強い気持ちでお届けします!
昆夏美コメント
ずっと前からマチルダは好きでしたが、稽古が始まった時から「なんて素敵な作品なの」と。
日を追うごとに一人でも多くの方に見ていただきたいという気持ちが止まりません。
この公演を観に来てくださる方たちが初めて日本でマチルダを観ることになるので、初めての記憶が最高にものになるように精一杯ハニーとして演じていきたいと思います。
マチルダちゃんたちは子役ちゃんではなく、小さな大女優です。
本当に皆を引っ張っていってくれているので、大人たちも負けないように相乗効果で素晴らしい作品をお届けしたいと思います。
霧矢大夢コメント
この作品に携われていることが本当に光栄で幸せなことだと改めて実感しています。
大人が一生懸命やればやるほどマチルダのピュアな存在感が際立って、突き抜けた存在になるんだなとまざまざと感じています。
マチルダにとっての脅威の一人として、パワーを出して、演じさせていただきたいと思っています。
床の模様が綺麗なのと照明がすごいので、1階席だけでなく、上からも観ていただきたいので、ぜひ1階席、2階席以上と両方から楽しんで観ていただきたいです!
大塚千弘コメント
長いようで短かった稽古期間を終えて、どんどん仕上がりが良くなってきて、全キャストのレベルが上がってきているのを感じています。満を持して皆様に観ていただけるのではないかと思います。
稽古場から劇場に入り、劇場はもうマチルダの世界になっていて、衣裳・ヘアメイク・照明・美術によって物語が明確に見えるのが素晴らしいです。
出演者全員に見せ場があって全てが輝いて見える作品なので、何回観ても楽しめる作品だと思います。
見逃すと絶対に損です! 是非劇場でご覧ください。
田代万里生コメント
ついに「マチルダ」が開幕!
先日劇場入りしたある日、僕が演じるミスター・ワームウッドのド派手な革靴を見た子役の男の子が、「すごい~! これワニ革? ヘビ革かなぁ? 高そう! ワームウッドさんってお金持ちなんだねー!」と目をキラキラさせて話しかけてくれたので、僕は「お金が沢山あったら何を買いたい~?」と聞いてみたら、「えっとね、遊園地!」と迷わず即答。あまりに想定外なスケールに度肝を抜かれ、そのピュアさに感動しました。僕たちはいつから自分に制約をかけてしまったのだろう、自分はこのままここに留まっていていいのか?と自問自答したくなる作品です。記念すべき【日本初演】をお見逃しなく! 劇場でお待ちしております!
斎藤司(トレンディエンジェル)コメント
あっという間に初日が来てしまったな、という感じです。今は早くお客さんに観てほしいです。
僕は娘がいるので、マチルダ達を見ていると、本当にセリフを覚えるのをすごい頑張ったね、演技頑張ったねと思う反面、役者としてその大変さを感じさせない【マチルダの強さ】みたいなところをすごく感じます。
出演者全員、見せ場がとにかく多いので、絶対に見逃さないで欲しいし、こんなにカーテンコールがぐっと刺さる作品もなかなかないのではと思います。
今、目標がなかったり、逆境に悩んでいる人がいたら、ぜひ観に来てほしいですし、感動してほしいなと思っています。ぜひ劇場にお越しください。
ミュージカル「マチルダ」
2023年3月22日(水)~24日(金)※プレビュー公演
2023年3月25日(土)~5月6日(土)
東京都 東急シアターオーブ
2023年5月28日(日)~6月4日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
脚本:デニス・ケリー
音楽・歌詞:ティム・ミンチン
脚色・演出:マシュー・ウォーチャス
振付:ピーター・ダーリング
キャスト
マチルダ:嘉村咲良、熊野みのり、寺田美蘭、三上野乃花
ミス・トランチブル:
ミス・ハニー:
ミセス・ワームウッド:
ミスター・ワームウッド:
ミセス・フェルプス:
スイング:寺井竜哉、仲本詩菜、春口凌芽、山花玲美
石井亜早実、大久保徹哉、小島亜莉沙、
※高原華乃、高橋維束、高橋輝の「高」ははしご高が正式表記。
※初出時より本文を変更しました。
日本テレビ「石原さとみが観た“奇跡” 世界が愛したミュージカル『マチルダ』」
2023年3月25日(土)15:30~16:00
※関東ローカル
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