2・3月に京都・福岡・東京で上演される「歌うシャイロック」の製作発表記者会見が本日12月15日に行われた。
「歌うシャイロック」はシェイクスピア戯曲「ヴェニスの商人」をもとに、
鄭は出演者が一新される今回の上演版で、物語のラストを変更したことを明かし、「僕の中で戦争という問題が大きくなっていたので、ラストを変えました。でも、新たな出演者にドキドキワクワクもしたので、(脚本も)そのように書き換えつつ、くだらないギャグを増やしていきたいと思います(笑)」とコメント。また、14年ぶりに外部出演を果たす地球ゴージャスの岸谷は、ビジュアル撮影で、自身が演じるシャイロック役の衣裳を見て、「腹巻き、雪駄……これが鄭義信の世界だ!と思いました。喜劇と言われる『ヴェニスの商人』ですが、鄭さんの舞台版には悲劇がたくさん出てくる。シェイクスピアの多面的な部分が楽しめるのでは」と話す。
本作は、全編大阪弁で展開することも魅力の1つ。シャイロックの娘・ジェシカを演じる中村は「人間の情熱や渇望が描かれる、強い作品になると思います。大阪出身なので、関西女の根性丸出しでがんばりたい」と意気込み、途中、真琴から「今のコメントを大阪弁でしゃべって」とリクエストされると、快活な大阪弁を披露して「(大阪弁指導で)支える側に回りたい」と、会場を和ませた。なお、大阪弁で演技することの大変さを語った岸谷は、本格的な稽古を前に、今は大阪弁で録音されたすべてのセリフを「音符のように学んでいる」と話した。
ポーシャ役の真琴は「原作と違って、この作品のポーシャは50歳を過ぎたオールドミス。前回公演では剣幸さんがやったお役ですが、そちらを第一の目標に、どんな強いポーシャを演じられるか楽しみ」と期待を込める。また、初タッグとなる鄭について「鄭さんはアジアで2番目にしつこい演出家だとお聞きしたので、そのしつこい演出で磨かれたいと思っております」とコメントした。
また、お互いの印象を聞かれると、中村は「共演者については始まる前に周りの方にリサーチするんですけど、お二人には“良い人”という言葉ばかり。その通りでした」と微笑む。すると真琴が「(中村と)今日初めて会ったんですが、2人で写真を撮ってみたら“親子”だった」とポツリ。また「(岸谷とは)すっぴんが似ているんです」と暴露し、笑いを誘う。岸谷は「(自分は)全員初めてご一緒する方で、それが外部出演の醍醐味。真琴さんには『前から知ってたかな?』と錯覚するような親しみやすさを感じています」と真琴を見やり、「(中村が持った)印象を裏切らないようにしたい」と述べた。
公演は2月9日から21日まで京都・南座、25日から27日まで福岡・博多座、3月16日から26日まで東京・サンシャイン劇場にて。
「歌うシャイロック」
2023年2月9日(木)~21日(火)
京都府 南座
2023年2月25日(土)~27日(月)
福岡県 博多座
2023年3月16日(木)~26日(日)
東京都 サンシャイン劇場
作・演出:
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