“ぬるま湯”暮らしアラフォーたちのクリスマス描く、ツケヤキバ旗揚げ公演

ツケヤキバ旗揚げ公演「ぬるま湯のあとさき」が12月21日から27日まで東京のOFF・OFFシアターで上演される。

ツケヤキバは俳優・関口敦史が立ち上げた演劇ユニット。このたびの旗揚げ公演では、脚本に深井邦彦、演出に田村孝裕を迎え、「ぬるま湯のあとさき」を上演する。劇中には、罪悪感を抱きつつも母親からの仕送りで日々を“ぬるく”暮らすアラフォー男が登場。2022年12月24日、同居していて可愛がっている後輩が「なんか怖いんすよね、なんで出て行きます、ここ」と言い残して去ってしまい……。チラシには「さぁ、始まるアラフォー4人最後のクリスマスパーティ。ぬるま湯に浸かった自分の価値とは」というコピーが記載された。出演者には、関口に加え、山口森広、今村裕次郎、富川一人が名を連ねた。なお22日19:30開演回はアーカイブ付きでライブ配信される。

ツケヤキバ旗揚げおよび本作の上演にあたって、関口、深井、田村が発表したコメントは以下の通り。

関口敦史コメント

ツケヤキバ主宰・関口敦史の初めてのプロデュース公演です。

深井邦彦さんのヅキヅキと突き刺す脚本、田村孝裕さんのどこか笑ってしまう演出、そして個性豊かな俳優陣、関口敦史・山口森広・今村裕次郎・富川一人がお贈りする、ぬるま湯につかったアラフォー4人のクリスマスパーティ。

年末に楽しんで頂けると嬉しいです。

深井邦彦コメント

今回、個人的に色んな意味で演劇人生を集約させた状況での作品作りになりました。

ずっと「これが演劇だ」と学ばせて頂いた演出家、俳優との仕事です。興奮しない訳がないんです。見所は、僕がどう興奮して演劇人生を集約した上でこの尊敬している方々にぶつかっていっているかだと思ってます。

そしてこの見所自体が既に意気込みとも言えます。

ずっと思ってた事を連呼させてみました。是非劇場で一人の人間の人生の集約ご覧下さい。

田村孝裕コメント

下北沢でバーを開き、毎晩、演劇の話をしまくっている関口敦史。演劇界の先輩にも怯むことなく喧嘩を売ってきた男がこの度、旗を上げる。しかも演劇人の役だ。作家である深井くんの本気の当て書きで、台本を読み返す度にこの旗の重さを感じている。面白くするしかねえと敦史は懸命に旗を振り、微力ながら私もその片棒を担がせてもらった。演劇の街下北で、しがない演劇人による演劇愛溢れる物語をぜひ劇場で観ていただきたいです。