空っぽになり“をどり”と向き合う、田村一行の集大成「舞踏 天狗藝術論」

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大駱駝艦 壺中天 舞踏公演 田村一行「舞踏 天狗藝術論」が10月21日から23日まで、東京・シアタートラムで上演される。

大駱駝艦 壺中天 舞踏公演 田村一行「舞踏 天狗藝術論」チラシ表(c)小林直博

大駱駝艦 壺中天 舞踏公演 田村一行「舞踏 天狗藝術論」チラシ表(c)小林直博

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大駱駝艦 壺中天 舞踏公演 田村一行「舞踏 天狗藝術論」出演者(c)小林直博

大駱駝艦 壺中天 舞踏公演 田村一行「舞踏 天狗藝術論」出演者(c)小林直博[拡大]

本公演は大駱駝艦に24年在籍している田村一行が振鋳(振付)・演出・美術を手がける作品。田村は2002年に自身の作品創作を開始し、2013年より各地の文化や歴史を題材にした作品を30本以上発表してきた。今回は、それらの作品の根底にある普遍的な“何か”を探る集大成となる。また、江戸時代の剣術書「天狗藝術論」をモチーフに、地域や世代を超えた観客の心に訴えかけるような作品になる。

チラシには「夜中ひとり 深山の奥に入り 石上に坐して観念す」というキャッチコピーが記された。田村は公演に向け、「今一度、心とらわれず空っぽになり、到来する物事の力をいただいて10名の舞踏手たちと“をどり”に向き合う所存です」とコメントしている。チケットは9月8日より販売スタート。

田村一行コメント

田村一行(c)小林直博

田村一行(c)小林直博[拡大]

「舞踏 天狗藝術論」とは

スポーツ選手や料理人の言葉が芸術に通じることがあります。そのように一つの道の究極に達した人の言葉は全てのことに通じ、境界を越え多くの人々の心に届きます。

ここ数年の外へ出ることのできない暗然たる部屋の中や、隠密旅行のような旅公演の車内にも、私の傍らにはいつも天狗がいました。

江戸時代の剣術書「天狗藝術論」。

表紙を開けば其処彼処から300年以上の時をこえて生きた言葉が聞こえ、私はそこで“をどり”の手ほどきを受けるのです。その秘密の稽古は“分かった気になっている”自分を戒めるものでありました。

今一度、心とらわれず空っぽになり、到来する物事の力をいただいて10名の舞踏手たちと“をどり”に向き合う所存です。

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大駱駝艦 壺中天 舞踏公演 田村一行「舞踏 天狗藝術論」

2022年10月21日(金)~23日(日)
東京都 シアタートラム

振鋳(振付)・演出・美術:田村一行
鋳態(出演):田村一行 / 松田篤史小田直哉、坂詰健太、荒井啓汰、阿蘇尊、高桑晶子鉾久奈緒美藤本梓、梁鐘譽、谷口舞

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鉾久奈緒美 @MUKUNAOMIrakuda

空っぽになり“をどり”と向き合う、田村一行の集大成「舞踏 天狗藝術論」(コメントあり) https://t.co/N9wkGk6P4x

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