「誰も見たことない宮本研の革命音楽劇に」流山児祥が自信、「夢・桃中軒牛右衛門の」開幕
2022年8月10日 11:00
13 ステージナタリー編集部
流山児★事務所「夢・桃中軒牛右衛門の」が本日8月10日に開幕する。
これは、流山児★事務所が宮本研の戯曲2本を連続上演する企画の1本目。「夢・桃中軒牛右衛門の」では、詩森ろばが脚色、流山児祥が演出を手がける。上演に際し流山児は「1976年『夢・桃中軒牛右衛門の』戯曲に出会い、いつの日にか上演しようと決めた。46年後、最高のキャスト・スタッフたちとともにやっと上演出来る、大感謝である」と言い、「この劇は槌と滔天の『革命と愛』を描く壮絶な人間ドラマでもある。シライケイタと山崎薫の競演をたっぷりおたのしみください。誰も見たことない『宮本研の革命音楽劇』に仕上げました。歌って踊って浪花節まで唸る流山児★事務所の自信作です。コロナ禍を乗り越えて何とか上演できる『奇蹟』に感謝しながら全力で8日間10ステージ駆け抜けます。ぜひ、ふらりと下北沢B1までおいで下さい。熱い芝居が待っています」とコメントした。
「夢・桃中軒牛右衛門の」は8月17日まで、東京・小劇場B1にて。なお宮本研連続上演第2弾「美しきものの伝説」は10月5日から12日まで、小劇場B1にて行われる。
流山児祥コメント
「夢・桃中軒牛右衛門の」上演は40年来の念願であった~
70余年前、この劇の主人公:宮崎滔天(演じ手:シライケイタ)の実家の近くで僕は生まれた。辛亥革命を支え続けた革命家・滔天の伝説を幼少時から聞かされたものです。滔天さんは「謀叛の児」でありながら庶民の英雄であった。そして、僕は少年時代の1960年代に、熊本出身の反骨の劇作家:宮本研の存在を知って衝撃を受けた。1976年「夢・桃中軒牛右衛門の」戯曲に出会い、いつの日にか上演しようと決めた。46年後、最高のキャスト・スタッフたちとともにやっと上演出来る、大感謝である。
明治の青年:滔天は「自由民権」の洗礼を受け、アジアを駆け巡り名著「三十三年の夢」を出版中国の民主化運動に多大な影響を与えた。辛亥革命に向けて新宿の借家「中国革命同盟会:民報社」には孫文(さとうこうじ)、黄興(甲津拓平)、宋教仁(木暮拓矢)といった革命家の英雄たちが集う梁山泊と化す。浪曲師・桃中軒雲右衛門(井村タカオ)に弟子入りし牛右衛門に転身しながら、滔天は辛亥革命と浪花節革命の果てに「世界革命者」へと変貌してゆくのである。
そんな滔天と中国の革命家たちの友情と冒険のドラマを、詩森ろばは妻:槌(山崎薫)と槌の姉:波(伊藤弘子)をナビゲーターに「女性=現代の視点」で大胆に脚色してくれた。この劇は槌と滔天の「革命と愛」を描く壮絶な人間ドラマでもある。シライケイタと山崎薫の競演をたっぷりおたのしみください。誰も見たことない「宮本研の革命音楽劇」に仕上げました。歌って踊って浪花節まで唸る流山児★事務所の自信作です。
コロナ禍を乗り越えて何とか上演できる「奇蹟」に感謝しながら全力で8日間10ステージ駆け抜けます。ぜひ、ふらりと下北沢B1までおいで下さい。熱い芝居が待っています。
流山児★事務所公演 宮本研連続上演 第1弾「夢・桃中軒牛右衛門の」
2022年8月10日(水)~17日(水)
東京都 小劇場B1
作:宮本研
脚色:詩森ろば
演出:流山児祥
音楽:朝比奈尚行
出演:シライケイタ、山崎薫、伊藤弘子、さとうこうじ、眞藤ヒロシ、三上陽永、井村タカオ、石本径代、杉木隆幸、流山児祥 ほか
※山崎薫の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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詩森ろば @shimorix
そしてこちらの舞台も幕を開けます。初日見守り、12日、アフタートーク出ます。よろしくお願いいたします! https://t.co/1jjy66fPz6