小説版では登場人物のバックストーリーが盛り込まれるほか、小説ならではの仕掛けが用意されるなど、
映画「もっと超越した所へ。」では原作・脚本を根本、監督を
根本宗子コメント
「もっと超越した所へ。」は7年前に下北沢のスズナリという劇場で上演した劇団公演でした。当時のわたしはとにかくお客さんをある種の熱の中に巻き込み、驚かすことに必死だったように思います。時を経て映画化、そして小説化の話をもらい、最終的に自分が一番この作品に驚かされることになりました。わかりあえなさの断絶がほとほと嫌になり、それでも今日よりも良い明日を手に入れるために伸ばした手の先にある「超越世界」を、全力で人を愛しぶつかりに行く覚悟を決めた登場人物と共に感じていただけたら嬉しいです。
演劇は音楽や小説のように持ち運べないので、物語を文庫サイズに詰め込み、田中大資さんのカバーに包まれたこの作品がたくさんの方の鞄の中に入れていただけることを想像すると心が熱くなります。
田中大資コメント
超越の「超」の字がお気に入りで、と根本さんに装丁のデザインを託されました。本を読ませていただき、物語に出てくるモチーフとともに超越するためのアイテムを作るのはどうでしょうかと提案しました。
魔法のステッキ、変身ベルト、想像の世界の道具を作ることは妄想を自分へ引き寄せる行為です。現実を受け入れることとは別に、妄想の先に新たな気づきがあること、私は超越を繰り返し今があることに気付かされました。
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※映画は10/14~TOHOシネマズ日比谷ほかにて公開
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