身体の価値基準を問う、シアター風姿花伝劇作家支援にHANA'S MELANCHOLY「風-the Wind-」

HANA'S MELANCHOLY VOL.4「風-the Wind-」が4月16日から25日まで、東京・シアター風姿花伝で上演される。

HANA'S MELANCHOLYは、一川華が劇作と翻訳、大舘実佐子が演出と舞台美術を手がけるシアトリカルユニット。新作「風-the Wind-」はシアター風姿花伝による劇作家支援公演の第2弾に選ばれた作品で、同作はこれまで新型コロナウイルスの影響により2度、公演中止となっていた。劇中では性風俗と女性性器切除を主題に、人間の身体の価値基準を問うストーリーが展開。出演者にはいしがめあすか、白濱貴子、増田野々花、簑手美沙絵、山中啓伍、原田理央、花純あやの、粥川大暉、松川真也が名を連ねた。本公演は一部Wキャストで実施される。

シアター風姿花伝の劇場支配人・那須佐代子は、「3年前、初めて『風-the Wind-』の本を読ませてもらった時に、近年若い作家に感じられなかった開いた視点に感心し、監修として上演の手助けをすることにしました」「『風-the Wind-』は現実に向き合う強靭なリアリティに軸足を置きつつ、次第に空間や時間さえも俯瞰して、女性の性の問題を問いかけてくる意欲作です」と期待を述べた。