アップデイトダンス「オフィーリア」が、本日1月7日から16日まで東京のカラス・アパラタス B2ホールで上演される。
これは、
上演に際し、勅使川原は「屈折したハムレットという人物と物語が根底にあることは否定はしないが、オフィーリアを『ハムレット』という物語の引力から切り離して独立した孤独な一人の宇宙を表出させることを目指した。死から生を見る目こそ、この作品が持つ特徴である。オフィーリア無しのハムレットは存在しないだろう」「オフィーリアは色とりどりの色彩に包まれながら、死と生の間に全身を延ばされる。オフィーリア、無時間の死が踊る生」とコメントしている。
勅使川原三郎コメント
ダンス作品「オフィーリア」について
屈折したハムレットという人物と物語が根底にあることは否定はしないが、オフィーリアを「ハムレット」という物語の引力から切り離して独立した孤独な一人の宇宙を表出させることを目指した。
死から生を見る目こそ、この作品が持つ特徴である。
オフィーリア無しのハムレットは存在しないだろう。
愛と死という古典的テーマを身が沈みゆく川水の中から、水面を通して仰ぎ見る空の彼方に届かぬ手先が、触れるハムレットの体温はすでに死体のものであるのか。
オフィーリアは色とりどりの色彩に包まれながら、死と生の間に全身を延ばされる。
オフィーリア、無時間の死が踊る生。
佐東利穂子コメント
オフィーリアが水の底からみている、という発想がこの作品の始まり。
弱くて水のように周りの人間や運命に流されるままのオフィーリア。
原作では彼女自身の言葉はほとんど語られず、全てが謎のまま提示されている。
彼女は彼女の内的世界を守ったまま水に還っていった。
誰も知ることのなかった彼女の内に秘めた情熱と絶望に、ダンスを通して初めて触れる、見えてくる。踊れば踊るほど私はどんどんなくなって、周りの世界も消えていって、何かが見えてくる。そんな思いで取り組んでいます。
ステージナタリー @stage_natalie
勅使川原三郎のアップデイトダンスNo.90、題材は「ハムレット」のオフィーリア(コメントあり)
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