2人乗り芝居、佐久間麻由が演出手がける「トビウオ人間vs形の無い何か」劇場公演版

2人乗り芝居「トビウオ人間vs形の無い何か」が、12月29・30日に東京・中野スタジオあくとれで上演される。

2人乗り芝居は、俳優の三土幸敏と佐久間麻由が立ち上げた演劇ユニット。本ユニットは昨年、ピチチ5・福原充則の戯曲「トビウオ人間VS形の無い何か」を佐久間の演出、佐久間と三土の出演で生配信上演していた。今回はその劇場公演版となる。前回に続き、演出を佐久間が担当。出演者には三土と神崎れなが名を連ねた。なお、30日13:00開演回のみ、神崎に代わり佐久間が出演する上演版“佐久間vs三土”が披露される。

劇中では、締め切り前夜のマンガ家が、アシスタントと共に自転車で環状7号線を走る物語が展開。上演に向け、佐久間は「観に来てくださる皆さまそれぞれが抱える日々の諸々を忘れ、ただただ楽しめるひとときを過ごせるように、と想っています」、三土は「深夜の環七を感じることが出来るよう頑張ります！」、神崎は「ぜひ魂が飛び交う姿を見届けてくださいませ！」とコメントした。

佐久間麻由コメント

ときどき、台詞を覚えていないまま舞台に立つ夢を見るのですが、先日初めて、演出をしてないまま本番を迎える夢を見ました。舞台上で困りに困り果てる役者さんたちをただただ眺めるという無力な夢でした。

幾多の演出家の方たちも、こんな恐ろしい夢を見ているのでしょうか……。すでに心臓がいたいです。

観に来てくださる皆さまそれぞれが抱える日々の諸々を忘れ、ただただ楽しめるひとときを過ごせるように、と想っています。

そして、30日13時の回（佐久間vs三土）は、新たな挑戦です。今までとは違った作品との関わり方で、皆さんの前に立てたらと想っています。恥部が露呈しますかね……。こんな時期じゃなかったら、おビール片手に観てもらいたかったです！

三土幸敏コメント

環七を自転車で走るお芝居です。環七を深夜に自転車で走るお芝居です。環七を深夜に自転車で二人乗りして走るお芝居です。今回のお芝居にあたり、深夜の環七を感じなくてはと先日、自転車（ママチャリ）で環七一周に挑戦してみました。坂多いですね、環七。よく職質されますね、環七。ライトつけてるのに。自転車で大声で歌ってる人多いですね、環七。ビックリします……深夜だから。明け方、赤羽、ジョナサンでちょっと高めのモーニングを食べながら、今回の台本を開いてみました。何かがつかめたような気がします。多分。

深夜の環七を感じることが出来るよう頑張ります！

神崎れなコメント

はじめまして、神崎れなです。

台本を読んだときに「こりゃ大変だ！」と思ったのと同時にとてもわくわくしました笑

とにかく2人とも喋る喋る、役も一役ではなく……何役も……？ 生まれて初めての2人芝居、年末演劇です笑 個人的に17年お芝居をやってきた集大成と言っては大袈裟ですが、このタイミングでこの作品に出会えたのは何かそのような意味がある気がしています。ご縁に大変感謝です……。神崎が入ることでまた新しい色が出せたらいいなと思っています。そして、無事に健康体で公演が迎えられますように。ぜひ魂が飛び交う姿を見届けてくださいませ！