野村萬斎が世田谷パブリックシアター芸術監督を退任、後継に白井晃

野村萬斎が、3月31日をもって東京・世田谷パブリックシアターの芸術監督を退任することが明らかに。同劇場の芸術監督には、萬斎に代わり白井晃が就任する。

萬斎は、2002年8月から長年にわたり芸術監督を務めてきた。同劇場では、1997年に開場こけら落とし公演として「三番叟」を披露し、こどもの劇場「狂言ワークショップ」に参画。就任直後から、「狂言劇場」「MANSAI◎解体新書」「現代能楽集」といったシリーズを現在まで企画してきた。また、同劇場の20周年記念公演として演出・出演した「子午線の祀り」では、第25回読売演劇大賞で最優秀作品賞を獲得。今後同劇場では、2月24日に自身が企画・出演する「MANSAI◎解体新書 その参拾弐 完『檄』～初心不可忘～」、27日に自身が演出する「戯曲リーディング『ハムレット』より」を披露する。

4月1日付で芸術監督に就任する白井は、同劇場開場時より「こわれた玩具」「アナザデイ」「ラ・ヴィータ～愛と死をみつめて～」「ピッチフォーク・ディズニー」「宇宙でいちばん速い時計」といった作品を上演したほか、劇場の企画制作公演として「偶然の音楽」、音楽劇「三文オペラ」「ガラスの葉」「マーキュリー・ファー 」「レディエント・バーミン」などを演出してきた。1月には自身が演出し、吉沢亮、北村匠海らが出演する「マーキュリー・ファー」の公演を控えている。

芸術監督交代に関する記者会見は、2月に行われる。