朝夏まなと・神田沙也加の「マイ・フェア・レディ」開幕、稽古場のほっこり裏話も

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ミュージカル「マイ・フェア・レディ」が、昨日11月14日に東京・帝国劇場で開幕した。

左から前山剛久、寺脇康文、神田沙也加、朝夏まなと、別所哲也、寺西拓人。(写真提供:東宝演劇部)

左から前山剛久、寺脇康文、神田沙也加、朝夏まなと、別所哲也、寺西拓人。(写真提供:東宝演劇部)

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左から神田沙也加、朝夏まなと。(写真提供:東宝演劇部)

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「マイ・フェア・レディ」は、イギリス・ロンドンの下町に住む花売り娘・イライザが、言語学者・ヒギンズ教授のレッスンにより麗しい貴婦人へと変貌していく様を描いたミュージカル。アメリカ・ニューヨークで初演されたのち、日本では1963年に初めて上演された。また、オードリー・ヘプバーン主演で映画化されたことでも広く知られている。

G2が翻訳・訳詞・演出を手がける2021年版には、東京・東急シアターオーブほかで上演された2018年版に続き、朝夏まなと神田沙也加がイライザ役を担当。初日前会見には、朝夏と神田のほか、ヒギンズ教授役の寺脇康文別所哲也、フレディ役の前山剛久寺西拓人が出席した。

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より。(写真提供:東宝演劇部)

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神田沙也加(写真提供:東宝演劇部)

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朝夏は「この作品は帝国劇場のクラシカルな雰囲気にぴったり。帝劇で上演できることが本当に幸せです」と笑顔を浮かべ、「イライザとヒギンズの関係性が、より繊細になりました。3年前にご覧になった方も初めての方も、そこに注目してもらえたら」と作品の魅力を紹介。神田も「舞台セットと客席のマッチングに感動した」と言い、作品の見どころを「セリフ劇の部分にも、とてもボリュームがあるミュージカルです。登場人物が言葉を発するとき、心の中で何が起きているか考えていただければ、見え方が“3D”になるのではないでしょうか」と分析した。

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より。(写真提供:東宝演劇部)

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ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より。(写真提供:東宝演劇部)

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「この作品には2つの“深み”がある」と話すのは寺脇。寺脇は「1つは脚本の深み。4回演じてもまだ新たな気付きがある。もう1つは感情の深み。演じるたびに発見がありますし、このような作品を帝劇で演じられてうれしい」と喜びをかみ締めた。別所は「フレディがフレッシュ。20年前なら僕もフレディを演じられたかなと思いつつ、僕は僕で“琥珀色の男”を演じたい」と笑い、「言葉を大事にする言語学者のヒギンズから学ぶこともありましたし、言葉を超えたイライザとヒギンズの関係についても発見がありました。また素晴らしい旅ができたら」と意気込んだ。

前山剛久(写真提供:東宝演劇部)

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寺西拓人(写真提供:東宝演劇部)

寺西拓人(写真提供:東宝演劇部)[拡大]

前山はボイストレーニングを始めたとき、最初に練習した楽曲が「マイ・フェア・レディ」でフレディが歌う「On The Street Where You Live」だったと言い、「この曲を帝劇で歌えることが幸せ」と述べる。またジャニーズ事務所所属の寺西は「ありがたいことに、ジャニーズの公演で帝劇にはたくさん立ちましたが、このような作品でこの劇場に戻ってこられたことがうれしい」と感慨を述べた。

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より。(写真提供:東宝演劇部)

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また取材会では、前山が稽古場でのエピソードを披露する場面も。前山は演出のG2から「まっすぐ(イライザに)恋するように」と言われたものの、神田演じるイライザとのシーンであとずさりをしてしまったことがあると言う。前山はその時の稽古を振り返って、「G2さんに『恋してないのか!?』としかられたので、『恋してます! だってめっちゃ可愛いですもん!』と言ったんです。そしたらなぜか、サーヤさん(神田)に“エア”ビンタされて」と話すと、神田は「拒否されたと思ったら褒められたので、戸惑ってつい手が出ました(笑)」と弁解。前山はホッとした表情で「マスクで表情がわからなかったので、怒らせてしまったかと思った……良かった(笑)」と続け、会場を和ませた。

最後にイライザ役の2人が、登壇者を代表してあいさつした。朝夏は「ご覧の通り、とても元気で仲良しなカンパニーです。劇場でお客様と楽しい時間を共有できることを楽しみにしています。私たち“ベツマアタク”(別所、朝夏、寺西)と、“カンテラマエ”(神田、寺脇、前山)、ぜひ両方のチームをお楽しみいただけたら」とコメント。神田は「『マイ・フェア・レディ』が帝劇で上演されるということがとてもうれしい。自分が出演していなかったとしても、私はきっと観客として観に来ていたと思います」と改めて思いを口にし、「『帝劇には神様がいる』と言われています。その神様が、私たちを優しく送り出してくれることを願ってやみません」と締めくくった。

上演時間は休憩25分を含む3時間15分を予定。東京公演は11月28日まで。本作はその後来年1月28日まで、埼玉、岩手、北海道、山形、静岡、愛知、大阪、福岡を巡演する。

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ミュージカル「マイ・フェア・レディ」

2021年11月14日(日)~28日(日)
東京都 帝国劇場

2021年12月4日(土)
埼玉県 ウェスタ川越 大ホール

2021年12月10日(金)・11日(土)
岩手県 盛岡市民文化ホール

2021年12月17日(金)~20日(月)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru

2021年12月25日(土)・26日(日)
山形県 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)

2022年1月1日(土・祝)~3日(月)
静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート)

2022年1月6日(木)・7日(金)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2022年1月12日(水)~14日(金)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2022年1月19日(水)~28日(金)
福岡県 博多座

脚本・作詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ
翻訳・訳詞・演出:G2

キャスト

イライザ:朝夏まなと神田沙也加
ヒギンズ教授:寺脇康文別所哲也
ピッカリング大佐:相島一之
ドゥーリトル:今井清隆
フレディ:前山剛久寺西拓人
ピアス夫人:春風ひとみ
アインスフォードヒル夫人:伊東弘美
ヒギンズの母:前田美波里

カーパシー教授:辰巳智秋
ジェイミー:吉田要士
ハリー:鎌田誠樹
ジョージ:伊藤俊彦

大音智海、川島大典、酒井良太、菅谷孝介、田中秀哉、東山竜彦、森雄基、赤坂麻里、大月さゆ、小川夕姫、木村晶子、木村桃子、鈴木結加里、舩山智香子、堤梨菜、町屋美咲、森田万貴

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