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じっとしていられない!朝夏&神田の「マイ・フェア・レディ」明日開幕

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ミュージカル「マイ・フェア・レディ」初日前会見より、左から別所哲也、神田沙也加、朝夏まなと、寺脇康文。

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」初日前会見より、左から別所哲也、神田沙也加、朝夏まなと、寺脇康文。

明日9月16日、東京・東急シアターオーブでミュージカル「マイ・フェア・レディ」が開幕。公演に先駆け、本日15日に同所で初日前会見が実施された。

1956年にアメリカ・ニューヨークで初演され、64年にオードリー・ヘプバーン主演で映画化された「マイ・フェア・レディ」。本作ではイギリス・ロンドンの下町に住む花売り娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授のレッスンにより麗しい貴婦人へと変貌していく様が描かれる。日本では映画公開に先駆け、63年に初演が行われた。今回は2013年、16年の上演版に続き、翻訳・訳詞・演出をG2が担当。イライザ役とヒギンズ教授役は固定の組み合わせで上演され、朝夏まなと寺脇康文神田沙也加別所哲也がそれぞれコンビを組む。

本日の会見には、扮装姿の朝夏、神田、寺脇、別所が出席。初日を前に朝夏は「楽曲の中にもありますが、『じっとしていられない』という感じで、わくわくします」と、劇中歌になぞらえて心境を明かす。宝塚退団後、今回が初のミュージカル出演となる朝夏は役作りについて「イライザは前半どれだけワイルドに、そして後半どれだけ“レディ”になれるか。バランスを取りつつ説得力ある人物として描けたらと思いますが、舞台では共演者の皆さんの演技から受け取って感じたものをお芝居にできたら」と話し、「彼女の心の変化をはっきりと伝えたい」と意気込みを述べた。

イライザ役が念願だったと言う神田は「毎日楽曲を歌わせていただけることも、衣装を着られることもうれしかった」と胸の内を語り、「稽古で劇場に立ってみて『ミュージカルっていいな』と原点に立ち返ることができました。幸せな体験をさせていただいています」と笑顔を見せた。神田はイライザを演じるにあたって本作を「1人の女性が言葉遣いや知性を身に付けたことで、彼女がもともと持っていた魅力が浮き彫りになるという構図を見せられるかどうかが勝負」と分析し、「言葉や着るものが変わっても、イライザとして不変のものを持つようにしようと思っています。いつも目の前のことに一生懸命なイライザを演じれば、彼女の素質や魅力が花開くところを見せられるんじゃないか」と抱負を語った。

寺脇は「稽古ではいくらがんばっても、60から70パーセントくらい(の完成度)です。本番でお客様に栄養分をいただくことで、どんな“花”が咲くのかと楽しみ」と期待を述べる。13年、16年の過去公演に続き3回目となるヒギンズ役については「新鮮な思いを取り戻してセリフに血を通わせたい。今回は以前よりも大人っぽいヒギンズですが、彼の明るさ、陽気さ、純粋さはなくさないように演じているつもりです」と言葉に力を込めた。さらに寺脇は、G2の配慮により神田・別所組の稽古をほとんど見ることなく稽古を積んできたと明かし、「見ずにやっていたのが逆によかった。それぞれ魅力的なので、両方観てほしいですね……割引はできないんですけれども(笑)」と茶目っ気たっぷりのコメントで会見場を笑いで包んだ。

寺脇のコメントを受け、Wキャストについて「本当にそれぞれ魅力があって、鳥類と魚類くらい違う」と笑い交じりに話すのは別所。別所は「今までやってきたことをすべてお届けして、新しい『マイ・フェア・レディ』をお見せしたい」と意気込みつつ、自身の役どころを「ヒギンズは言語学者なので言葉へのこだわりがありますが、彼はイライザと出会うことで言葉の向こう側にあるものについて教えてもらっている」と分析する。初演から55年を迎える本作への出演に際しては「イライザもヒギンズも、素晴らしい俳優の皆さんが演じ継いできている。それを大切にしつつ、僕なりに情熱を持ってチャーミングに、神田イライザと作り上げていきたい」と神田に視線を送った。

最後に朝夏と神田が観客へとメッセージを送った。朝夏は「素敵な劇場、セット、お衣装、オーケストラ……その中で素晴らしい共演者の皆様と一緒にイライザとして生きられることを幸せに思いつつ、まずは明日の初日をしっかり開幕させて、お2人(神田と別所)にお渡しできるようがんばります」と真摯に述べる。続く神田は「出演が決まってから今日まで、感じたことのない気持ちをたくさん味わわせていただいて……1人の人間として宝物をいただきました。舞台の真ん中に立てるというのは大きなことだと改めて思いましたし、喜びを持ってステージに立てたらと思います」と意気込んだ。

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の上演時間は休憩25分を含む3時間15分を予定している。本作は明日9月16日から30日まで東京・東急シアターオーブで上演されたのち、福岡、広島、大阪、愛知、大分を巡演する。

※初出時、キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

ミュージカル「マイ・フェア・レディ」

2018年9月16日(日)~30日(日)
東京都 東急シアターオーブ

2018年10月6日(土)・7日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2018年10月10日(水)・11日(木)
広島県 上野学園ホール

2018年10月19日(金)~21日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2018年10月24日(水)・25日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2018年10月31日(水)・11月1日(木)
大分県 iichikoグランシアタ

脚本・作詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ
翻訳・訳詞・演出:G2

キャスト

イライザ:朝夏まなと / 神田沙也加(Wキャスト)
ヒギンズ教授:寺脇康文 / 別所哲也(Wキャスト)
ピッカリング大佐:相島一之
ドゥーリトル:今井清隆
フレディ:平方元基
ピアス夫人:春風ひとみ
アインスフォードヒル夫人:伊東弘美
ヒギンズの母:前田美波里

石井雅登、上垣内平、川島大典、小南竜平、佐々木重直、白山博基、菅谷孝介、辰巳智秋、松村曜生、若泉亮、内田このみ、大月さゆ、木村晶子、木村桃子、後藤祐香、鈴木結加里、華花、般若愛実、横岡沙季、吉田玲菜

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