観客がストーリー展開を選択、近未来の東京描いたDAZZLE「NORA」スタート

DAZZLE「NORA」が、昨日6月25日に東京・あうるすぽっとで開幕した。

DAZZLEは長谷川達也が主宰を務めるダンスカンパニー。長谷川が演出・脚本を手がける「NORA」は、昨年3月に東京・東京建物 Brillia HALL（豊島区立芸術文化劇場）で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響により公演中止となっていた。

本作の舞台は、国民監査局が国民の社会貢献度を査定している近未来の東京。主人公のNORAは遺伝子デザインをされずに生まれた“劣等者”で、亡くなった彼の父は国の体制に反発する反社会勢力を率いていた。人々は行き場のない世界で「東京C」という配信停止となったいわくつきのオンラインゲームに興じている。そして、もう1人の主人公である“捜査官”は「東京C」の謎に迫っていて……。

出演者にはDAZZLEに加え、男子新体操とストリートダンスの要素を併せ持つアクロバットプロパフォーマンスユニット・BLUE TOKYOのメンバーも名を連ねた。なお本作はマルチストーリーとなっており、観客が青と赤の色を切り替えて発光させるプレートを掲げることにより、ストーリー展開を選択。多数決で数の多い選択肢が採用される。

上演時間は約1時間30分を予定。公演は7月4日まで。