紫式部の「源氏物語」を原作とした「シャンソマニア」は、原文と現代語訳を並列に音読し、物語をシャンソンに乗せて送るシリーズ。2003年に上演された第1弾では、第1帖「桐壺」が取り扱われた。今回の第2弾では、第9帖「葵」の世界が、俳優陣が素顔に紋付き袴姿で役を演じる“素ネオかぶき”のスタイルで披露される。
花組芝居の座長で、本作の脚本・演出を手がける
加納幸和コメント
昔の「読む」は、部首が「言べん」、即ち音読を意味しました。印刷技術のない平安時代、手書きの源氏物語は音読されていました。
しかし原文そのままでは、現代人は理解出来ない。そこで、原文と現代語訳を並列に音読し、更に、人物の心情を歌と踊りに乗せ舞台化したのが「シャンソマニア」です。2003年に第一弾として、第一帖「桐壺」を取り上げましたが、今回は、女好きな光源氏の魅力に翻弄された女同士が、嫉妬の余り、ライバルを執り殺してしまう、第九帖「葵」の世界を、素顔に紋付き袴姿の「素ネオかぶき」様式で描きます。
シャンソンは「一編の短いドラマ」と言われ、歌うな! 語れ! がその身上で、1ステージ毎に違う、俳優の身体に寄り添うべく、ピアノ・ドラム・ベース、シャンソン界の実力派トリオによる生演奏。衣裳の黒、自在に操る舞扇の白、シンプルだからこそ生み出せる無限の想像力で、華やかな源氏物語を色鮮やかに表現致します。
みやこわすれ @kenzakikuniko
花組芝居「シャンソマニア」18年ぶりの第2弾、「源氏物語」を“素ネオかぶき”で上演(コメントあり) https://t.co/6Q1X6YlRZx