連続テレビ小説「
「あんぱん」は、小松暢とやなせたかしをモデルに、あらゆる荒波を乗り越え“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの男女を描く物語。
大森が演じるのは、生涯で1万5000曲以上を生み出した作曲家・いせたくや。CM音楽や映画・テレビ・ラジオの劇音楽を数多く担った人物で、「手のひらを太陽に」などの楽曲で知られるいずみたくがモデルのキャラクターだ。制作統括の倉崎憲は、「Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”」を観たことがキャスティングのきっかけだと語る。彼は大森を「アーティストでありながら自分自身を表現する天才」と評し、撮影中の様子については「今までの登場人物とは違った斬新なキャラクター作りをしてくださっていて、それが我々にとっても新鮮」と伝えた。
大森は「すごく光栄でした。演劇を交えたライブをしていたので、その部分で感じていただけるものがあったのかなと思うと、公演した意義があったなと」とオファー時をうれしそうに振り返りつつ、「でも朝ドラなんて自分に務まるのか? 買い被られていないか?と不安でしたね」とほほえむ。そして「音楽と芝居に対してすごく誠実でまっすぐ。たまに周りが見えなくなるほど愚直な青年で、純粋に“日本を明るくしたい”という思いがある。とても貪欲な人なので、歳を重ねても角が取れていかないといいなと感じています」と役どころを紹介。役作りのため5kg近く増量し、襟足も短くカットしたそうで、「ちょっと前まで襟足が金髪だったのですが、それも『どうやったら見てくださっている人に、ビジュアルも含めた変化を楽しんでいただけるのかな』と考えて“朝ドラ逆算”でやってきました」と準備を明かした。
いせの初登場時の年齢は18歳。大森自身も18歳でデビューしたことに触れ、「何にフラストレーションを感じて、何に希望を抱いて、表現の道に進もうとしているのか。“自分ごと”として共通項を探りました」と口にする。一方で、物語の時系列に沿わない朝ドラならではの撮影スケジュールについて「『さっき自分は何歳のいせを演じて、今は何歳なんだ?』というのが1日の中であるのは、特殊な経験だなと思います」という率直な感想も。ヒロインを演じる今田との初対面に関しては「のぶが目の前にいる! 『たまるかー!』が聞けた!と感動しました」と述懐し、「現場での今田さんと匠海くんのコンビネーションがすごく素敵です。お互いを立てながら、真摯に向き合っていらっしゃる」と語った。
北村とは、2017年放送のドラマ「僕たちがやりました」でMrs. GREEN APPLEがオープニング曲、DISH//が主題歌を担当したときからの仲だという。大森は「同世代で、役者としても第一線で活躍されている方なのですごく刺激を受けますし、“ネガティブな気持ちの出どころ”みたいなものも非常に似ています。前室とかで『お互いがんばってるよね』と称え合って慰め合っています」と、充実した表情で北村とのやり取りを伝えた。
劇中では歌唱シーンのほか、ピアノの演奏にも挑戦している。彼は「普段ピアノで曲を作ることはあるのですが、僕自身はピアノ弾きではないので、演奏シーンがあると聞いて『ヤバい』と不安になりました。別の現場でも常に楽屋にピアノを用意してもらうようにして、20秒でも時間があったら弾いていました」と多忙な中での努力を回想する。「ただ、諸説ありますが、いずみたくさんもピアノは独学だったと資料で拝見しました。『これはもう史実通りだろう』という顔で弾いています(笑)」とも語った。
最後に、新しいことにチャレンジし続けるための原動力を問われた大森は「自信がないので、せっかく生きているなら楽しいほうがいいと思っていて。きっかけをいただいたら精一杯の愛情でお返ししたいんです」と回答。そして「スケジュールを可視化すると忙しいですが、心は忙しくなくて、1つひとつの仕事が本当に楽しくて充実している。でもどこか満たされていない部分もあって、それが嵩たちにシンパシーを抱くところでもあるなと思います」と自身の見解を述べた。
「あんぱん」はNHK総合ほかで放送中。
zeenal Khan @zeenaykhan
@eiga_natalie 演技上手い!元貴さん!!これからの展開が楽しみです!✨✨✨