「オーレリアンの兄妹」は
小沢は「現代に置き換えたリアルな話ですが、何かが“おかしい”のです。その“おかしな家”の中で繰り広げる、おそらく75分の二人芝居。音楽と美術でも楽しめる贅沢な時間を目指します」と作品への思いを語り、中村は「私の幼い頃から残る『しこり』みたいなものをやらせてもらえないだろうか?と持ちかけました。小沢道成という人の表現を内側から触れてみたい好奇心もあって、ひと夏をふたりで過ごします」とコメントした。チケットは6月27日10:00に発売開始される。
小沢道成コメント
去年1月頃に中村中さんが「ヘンゼルとグレーテルを現代版に置き換えた二人芝居をやってみたい」と言ってくれたのが全ての始まりでした。面白そう!と考え始めたのですが、はて、あの兄妹の物語を現代に置き換えると何になるのか。まず“お菓子の家”は“お金持ちの家”という設定にしてみました。贅沢なものが、見たこともない物が、ふたりの目の前にはずらーっと並んでいるわけです。高級デパートに行って、どんな物があるのか調べていくなかで、ある“おもちゃ屋”に行き着きました。遊んだ記憶のある積み木も、ままごとキッチンも、全て“ひのき”で作られていました。なんて贅沢なんだと買えそうもない値段に指をくわえながらも、おや? おもちゃの中で芝居やってても面白いなと思い始めました。現代に置き換えたリアルな話ですが、何かが“おかしい”のです。その“おかしな家”の中で繰り広げる、おそらく75分の二人芝居。音楽と美術でも楽しめる贅沢な時間を目指します。
中村中コメント
私は、みっちーこと小沢道成の“EPOCH MAN”に惚れています。自ら台本、演出、出演、美術を手掛け、音楽や照明の使い方、衣装に至るまで細かく鋭く目が行き届いているし、過去作のフライヤーにおける、凡そ演劇というよりもパンクロックのライヴかショウかデパートメントHが始まるかのようなビジュアル作りにも表れているように、同世代の演劇を作る人たちからは明らかに“はみ出している”存在です。「鶴かもしれない」や「Brand new OZAWA mermaid!」で用いられた“御伽噺の体裁を借り、本音を語る”という方法なら吐き出せるかも知れない、私の幼い頃から残る「しこり」みたいなものをやらせてもらえないだろうか?と持ちかけました。小沢道成という人の表現を内側から触れてみたい好奇心もあって、ひと夏をふたりで過ごします。
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小沢道成&中村中の二人芝居、EPOCH MAN「オーレリアンの兄妹」ビジュアル到着(コメントあり)
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