「The PROM」は、2018年にブロードウェイで幕を開け、翌年のトニー賞で7部門にノミネートされたミュージカル。昨年12月には、メリル・ストリープやニコール・キッドマンを迎えた映像化作品がNetflixにて配信された。今回は地球ゴージャスの
物語の舞台は、アメリカの高校で卒業生のために開かれるダンスパーティ“プロム”。 劇中では、レズビアンの主人公エマが、さまざまな人たちとの触れ合いにより、自分らしく生きることを貫こうと奮闘する姿が描かれる。
取材会には、
スタッフワークに加え俳優としてバリー・グリックマン役も務める岸谷は「さまざまなエンタテインメントの要素が詰まった作品なので、多くの時間と努力が必要でしたが、2カ月の大変な稽古を乗り越えてきました。この作品の素晴らしさを日本のお客様に伝えられるように、まだまだ努力してまいります」と挨拶。トレント・オリバー役を演じる寺脇は、昨年の地球ゴージャス25周年記念公演が、わずか8回の上演で中止となったことに触れつつ、「25周年記念公演以来の舞台で、しかもブロードウェイミュージカルということで、いつもとは違った緊張感があります。無事に最後まで完走したいです」と目標を掲げた。
エマ役の葵は「明るさの中にいろいろなテーマが込められた作品です。緊張もありますが、早くお客様に届けたいワクワクが強いです」と笑顔。続けて「観に来てくださるお客様とは一期一会だと思って、毎公演がんばっていけたら」と意気込む。アリッサ役で舞台初挑戦となる三吉は「気が付いたら明日が初日になっていました。会場の大きさに負けずに、皆さんにたくさんの大きなパワーをお届けできるようにがんばります」と思いを口にした。
今回、演技に初挑戦する大黒は「D.D.アレン役のトリプルキャストの中で、私は出来の悪い三女です(笑)。私の初日は2日目ですが、今から緊張ですべての臓器が口から出てきそうです!」と会場の笑いを誘い、「笑いあり、涙あり、感動あり、キュンともグッともくる……人が持っている感情全部を刺激するような作品です。コロナ禍で奪われたつながりやぬくもりを取り戻せるようにがんばります!」と言葉に力を込めた。
D.D.アレン役の草刈は「エネルギーが高く、心の躍動を体験できる作品だと確信しております」とコメント。同じくD.D.アレンを演じる保坂は「大変な中で観に来てくださる皆様を後悔させないよう、舞台の上でできる限りのことを積み重ねて、良い舞台にしていきたいです」とにこやかに語る。
「ワクワクしている気持ちがお客様にも届けば」と話すアンジー役の霧矢は「今、私は大黒さん、草刈さん、保坂さんという、まったく異なる個性を持ったD.D.アレン役のお三方と楽屋が一緒でして……お姉様方のお話がとても楽しいです(笑)」とエピソードを交えながら、「アンジー役をしっかり務めさせていただきます!」と続けた。
佐賀とTAKEは、Wキャストでホーキンス校長を演じる。佐賀は「きらびやかなステージ、豪華なオーケストラ、心に届くメロディーの中で、自分自身も心を動かされています。お客様の心の扉も開けられるように務めたい」、TAKEは「稽古初日に岸谷さん、寺脇さんから『地球ゴージャスはこれまでもずっと仲間を一番大事にしてきた』と聞きました。キャストたち、スタッフの皆さん、お客さんも含め、全員が仲間だと思って『The PROM』に挑みたい」とそれぞれ思いを述べる。
最後に岸谷は「結成当初、お客さんの心を豊かに、地球の人々の心をゴージャスにできるカンパニーにしたい、という意味で“地球ゴージャス”と名付けました。『The PROM』はまさにお客様に豊かな気持ちになっていただける作品です。また、現在ブロードウェイにいる、公演ができなくなってしまった友人たちのためにも、日本で『The PROM』が上演されたんだということを、勇気としてお渡ししたい。お客様と心と心で通じ合いたいと思っております。感染症対策を万全にして、お待ちしております!」と締めくくった。
上演時間は途中休憩を含む約2時間25分。公演は3月10日から4月13日まで東京・TBS赤坂ACTシアター、5月9日から16日まで大阪・フェスティバルホールにて。
Broadway Musical「The PROM」Produced by 地球ゴージャス
2021年3月10日(水)~4月13日(火) ※大黒摩季、草刈民代、保坂知寿はトリプルキャスト、佐賀龍彦、TAKEはWキャスト。 ※2021年4月24日追記:5月9日から11日までの公演は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。 ※2021年5月8日追記:大阪公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
東京都 TBS赤坂ACTシアター
2021年5月9日(日)~16日(日)
大阪府 フェスティバルホール
脚本:ボブ・マーティン、チャド・ベゲリン
音楽:マシュー・スクラー
作詞:チャド・ベゲリン
日本版脚本・訳詞・演出:
出演:
※高城徹の「高」ははしご高が正式表記。
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