「INSPIRE 陰陽師」は、ブラジリィー・アン・山田、岡本貴也、寺西南都が脚本、山田淳也が演出を手がける舞台。作中では大沢演じる陰陽師・安倍晴明が、平安時代と令和、それぞれの時空で起こった謎の日食に対峙する物語が展開する。出演者には大沢のほか、
“スペシャルトークライブ”と題されたイベントには、大沢、古川、村井、田口、山本が登壇した。大沢は本作について「平安時代で有名なこの安倍晴明が、今の令和時代に登場したら一体どうなる? というところが楽しめる作品」と紹介。藤原兼家役を村井とWキャストで演じる古川は、自身の役どころを「(藤原兼家は)藤原道長のお父さんにあたる役。この作品のなかでは時間を動かしたりもする、安倍晴明の親友」と話し、さらに村井は「兼家という役は令和時代にも魂というか、想いを受け継ぐ存在が登場するので、そこに注目していただきたい」とアピールした。
芦野道隆役の田口は、「“芦野アカデミー”というスピリチュアル団体を主催しており、闇に魅入られたカリスマ性を持つスピリチュアリストを演じています」と役に触れ、山本は自身が演じる歌人・蝉丸を「平安の頃から晴明様のお使いをしていて、令和まで27代にわたり、晴明様を探し続けてやっと出会えた、という役ですので、そういった設定も楽しんでいただけるかと」とコメントする。
舞台演出に話が及ぶと、山本は「見どころはたくさんありますが、劇場に入ってきてまず目を引くのがLEDの装置。そしてファイバービームという、舞台ではなかなか体感することのないような装置も使われています」と明かし、田口は「(ファイバービームの演出を)キャストとスタッフのみんなで客席から確認したとき、『やばい……やばい!』というざわめきが起こりました。目が楽しい舞台になっています」と期待をあおる。また村井も「立体音響が今回採用されているのですが、色んな舞台を観てきた中で、これだけ多くのスピーカーが置いてある作品は観たことがないです。お芝居を一緒に“体感”していただけるので、臨場感を感じていただけるかと」と言葉に力を込めた。
イベントでは、配信の視聴者からの声も紹介された。「歴史を知らなくても楽しめますか?」との問いかけに、大沢は「前情報がなくても全然楽しめます。むしろ、何の情報もないままも良いかと。ライブ配信では、ちょっとしたサプライズを交えた演出も楽しめます」と回答。また、最後に「『INSPIRE 陰陽師』で2020年を締め、そして2021年がより良い年になるきっかけになるような舞台にできればと思っておりますので、ぜひ大みそかからの舞台、そしてライブ配信を観てください!」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
公演は12月31日から1月6日まで東京・日生劇場にて。なお12月31日17:00開演回と、1月3日17:00開演回はライブ配信され、視聴チケット購入者は、各公演の翌々日の23:59までアーカイブ配信を視聴することができる。
「INSPIRE 陰陽師」
2020年12月31日(木)~2021年1月6日(水)
東京都 日生劇場
脚本:ブラジリィー・アン・山田、岡本貴也、寺西南都
演出:山田淳也
振付:辻本知彦
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かーこ @toka0311
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