「屋根の上のヴァイオリン弾き」に市村正親が期待「なんたって役者がいいね!」

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ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」に出演する市村正親のリモート取材会が、12月中旬に行われた。

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、1964年にブロードウェイで初演されたミュージカル。劇中では1905年、帝政ロシアの時代を舞台に、寒村・アナテフカに暮らす家族の愛と絆が描かれる。日本では1967年に初演され、市村は2004年から主人公・テヴィエを演じてきた。

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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市村がテヴィエを演じるのは、2017年公演以来、約4年ぶり。市村は本作が50年以上にわたって上演され続ける理由を「親子、夫婦、人間の古典的な物語がドラマチックに描かれているところ」と分析し、続けて「音楽もストーリーも素晴らしい。なんたって、役者がいいね!」とちゃめっ気たっぷりにコメントした。

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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劇中でテヴィエは、5人姉妹のうち上の娘3人の結婚に頭を悩ませる。息子を2人持つ市村は「男同士ということもあり、うちの息子たちとはまるで兄弟のような雰囲気です。男3人で遊ぶのがすごく楽しい」と笑い交じりに言い、「テヴィエの長女、次女、三女はみんな、親の思い通りになりません。それがつらいところですが、娘さんを持つ父親はこんな感じなのかなと。世の中のお父さんたちにとって理解しやすく、身につまされる物語です」と述べた。

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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「テヴィエの役作りはひげを生やすことから始まる」と言う市村は、「衣装を着て帽子をかぶって荷車を引くと、即テヴィエになっちゃう。僕は昭和24年生まれの“荷車育ち”なので、すごく実感を持って演じられる」と酪農業を営むテヴィエに共感を寄せる。テヴィエを演じる幸せについては「出ずっぱりなのがうれしい。これほど役者冥利に尽きることはありません」と話し、「娘たちや妻とのドラマもありますし、テヴィエ自身も人生に向き合っていきます。僕は『舞台ではたかだか2・3時間で、他人の激しい人生を生きることができる』と思ってこの世界に入ってきましたから、彼のドラマを演じられることがありがたいです」と、感慨深げな表情を浮かべた。

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」過去公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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市村は今回も、2009年からテヴィエの妻・ゴールデ役を演じる鳳蘭とタッグを組む。市村は鳳の魅力を「華やかさと繊細さを併せ持っているところ」と述べ、「鳳さんのゴールデはおちょくりがいがある(笑)。毎回同じ話なのに、一緒に演じるたびに新しい発見があります。彼女とは“ツーと言えばカー”の関係ができていますが、今回は逆に“ツー”と言わないでおこうかな……とか考えていますね。僕らが楽しんでいる様子を、お客さんも楽しく観てくれているのだと思います」と鳳に厚い信頼を寄せた。

市村が出演予定だったミュージカル「ミス・サイゴン」は、新型コロナウイルスの影響で中止となった。コロナ禍での上演に向け市村は、「上演できることの幸せをかみ締めながら、アナテフカの住人として、1回1回すごいパワーを持って大芝居を見せたい。苦しい時期ですが、がんばる力を皆さんに与えたいです」と観客にメッセージを送った。

本作には市村、鳳のほか、テヴィエとゴールデ夫妻の長女ツァイテル役の凰稀かなめ、次女ホーデル役の唯月ふうか、三女チャヴァ役の屋比久知奈が出演。このほか上口耕平、植原卓也、神田恭兵、ブラザートムらもキャスティングされた。公演は2月6日から3月1日まで東京・日生劇場、5日から7日まで愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、12日から14日まで埼玉・ウェスタ川越 大ホールにて。チケットの一般販売は1月9日にスタートする。

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ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」

2021年2月6日(土)~3月1日(月)
東京都 日生劇場

2021年3月5日(金)~7日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2021年3月12日(金)~14日(日)
埼玉県 ウェスタ川越 大ホール

台本:ジョセフ・スタイン
音楽:ジェリー・ボック
作詞:シェルドン・ハーニック
オリジナルプロダクション演出・振付:ジェローム・ロビンス
翻訳:倉橋健
訳詞:滝弘太郎、若谷和子
日本版振付:真島茂樹
日本版演出:寺崎秀臣
共同演出:鈴木ひがし

キャスト

テヴィエ:市村正親
ゴールデ:鳳蘭
ツァイテル:凰稀かなめ
ホーデル:唯月ふうか
チャヴァ:屋比久知奈
モーテル:上口耕平
パーチック:植原卓也
フョートカ:神田恭兵
ラザール:ブラザートム

シュロイム:真島茂樹
アブラム:石鍋多加史
司祭:青山達三
巡査部長:廣田高志
イエンテ:荒井洸子
モールチャ:祖父江進
メンデル:かとりしんいち
ナフム:山本真裕
楽士:品川政治
ヴァイオリン弾き:日比野啓一
ツァイテル婆さん:北川理恵
フルマセーラ:園山晴子

板垣辰治、大森輝順、佐々木誠、附田政信、楢原じゅんや、佐野隼平、尾関晃輔、酒井銀丈、清水錬、鈴木結加里、内田このみ、真記子、真田慶子、飯塚杏実、松本弥恵、渡辺京花

※寺崎秀臣の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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