次の一歩を踏み出すための“静かな力”へ、長田育恵×瀬戸山美咲の現代能楽集X「幸福論」開幕

「現代能楽集X『幸福論』～能『道成寺』『隅田川』より」が昨日11月29日に東京・シアタートラムで開幕した。

本作は、東京・世田谷パブリックシアターの芸術監督である野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズの第10弾。今回は、長田育恵が「隅田川」、瀬戸山美咲が「道成寺」をモチーフにした戯曲をそれぞれ手がけ、2本立て公演として瀬戸山の演出で上演される。出演者には瀬奈じゅん、相葉裕樹、清水くるみ、明星真由美、高橋和也、鷲尾真知子が名を連ねており、キャスト陣は「道成寺」「隅田川」でそれぞれ異なる役を担当する。

初日を終え、長田は「この企画だからこその劇空間、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。今、ご自身を慈しみ、ここから次の一歩を踏み出すための静かな力となりましたら」とコメントし、瀬戸山は「たいへんな困難の中、劇場に足をお運びいただく皆様に本当に感謝します。何もない空間に世界を立ち上げていく6人の俳優たちの姿を是非観にいらしてください」と来場を呼びかけた。上演時間は10分の休憩を含む約2時間30分。公演は12月20日まで。

なおステージナタリーでは、本公演の特集を展開中。長田と瀬戸山、そして瀬奈が、今、自分たちが求める幸せや、「隅田川」「道成寺」それぞれの物語が示す幸福とは何かについて語っている。 長田と瀬戸山のコメント全文と、出演者のコメントは以下の通り。