「劇場の灯を消すな!」第4弾はPARCO劇場編、三谷幸喜×箭内道彦がタッグ組む

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WOWOWライブで10月に放送される「劇場の灯を消すな!」の第4弾が、PARCO劇場編に決定した。

左から三谷幸喜、箭内道彦。(撮影:宮川舞子)

左から三谷幸喜、箭内道彦。(撮影:宮川舞子)

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東京・PARCO劇場の客席。

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「劇場の灯を消すな!」PARCO劇場編 ロゴ

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「劇場の灯を消すな!」は、公演の延期・中止が続く中でWOWOWが劇場と協力し、オリジナル番組を制作・放送する演劇プロジェクト。Bunkamuraシアターコクーン編、サンシャイン劇場編、本多劇場編に続き、東京・PARCO劇場が舞台となる今回は、三谷幸喜箭内道彦がタッグを組み、「劇場の灯を消すな!PARCO劇場編 三谷幸喜×箭内道彦~Road to PARCO THEATER“劇場に灯あれ!”」のタイトルで放送される。番組内では、第1部にドラマとドキュメントで構成された三谷と箭内による「“on the Road to~”」、第2部に井上ひさし作「十二人の手紙」より「葬送歌」を三谷が演出する朗読劇が披露される予定だ。内容や出演者については続報を待とう。

三谷はパルコ劇場への思いを「最初にお芝居って面白いんだなって僕に気づかせてくれた、大切な劇場」と述べつつ、放送について「今回の企画の話を聞いた時、いろんな劇場でそれぞれのバージョンを作っていると知って、じゃあパルコでやるんだったらそれはやっぱり僕が中心になるべきだろうと思った」「今回、嬉しかったのは、いつもパルコで芝居を作っている時の舞台スタッフと、映画の現場で一緒にやってる映像スタッフが合同で1つのモノを作ったこと。普段絶対会うことのない2つのグループが1つのことを力を合わせてやっている。全員の名前を言えるのは僕だけ。とても心に残る仕事になりました」とコメント。箭内は「渋谷の街、最先端の商業施設の8階。華々しく落とされたばかりのこけらがまだ乾いていないパルコ劇場。これは、エンターテインメントとジャーナリズムが並走する、パルコ劇場の広告でもある」と述べた。三谷、箭内、そしてPARCO劇場のコメント全文は以下の通り。

三谷幸喜コメント

パルコ劇場は、最初にお芝居って面白いんだなって僕に気づかせてくれた、大切な劇場です。まだ西武劇場という名前だった頃、ここでたくさんの芝居を見ました。それが僕の演劇人としての原点。その恩返しというつもりで僕はずっとこの劇場で作品を作り続けてきたんです。それが1回壊されるって聞いた時に、じゃあ、これで僕の役目は終わったなと、本気で思いました。でも、新しくなった劇場がね、本当に素晴らしいんです。いい劇場なんですよ。色々な意味で行き届いている。だからまたやりたくなっちゃった。これから僕とパルコさんの第二章が始まるんだ、なんて。それくらいステキな劇場です。

今回の企画の話を聞いた時、いろんな劇場でそれぞれのバージョンを作っていると知って、じゃあパルコでやるんだったらそれはやっぱり僕が中心になるべきだろうと思った。ただ「大地」があったので、松尾さんやいのうえさんみたいにがっつりは無理。だから構成を考えたり、アイデアを出したり、コーナーの演出をしたり、出来る範囲でお手伝いさせて頂きました。

今回、嬉しかったのは、いつもパルコで芝居を作っている時の舞台スタッフと、映画の現場で一緒にやってる映像スタッフが合同で1つのモノを作ったこと。普段絶対会うことのない2つのグループが1つのことを力を合わせてやっている。全員の名前を言えるのは僕だけ。とても心に残る仕事になりました。

箭内道彦コメント

記憶でなく、記録を残したい。

2020年、コロナの打撃に、

演劇人が、観客が、そして劇場が、どのように向き合ったのか。

笑う。泣く。心が動くことのすべてを許す、その場所の脈を。

いつか未来が今を振り返る時、強い勇気を渡すことができるように。

渋谷の街、最先端の商業施設の8階。華々しく落とされたばかりのこけらがまだ乾いていないパルコ劇場。

これは、エンターテインメントとジャーナリズムが並走する、パルコ劇場の広告でもある。

PARCO劇場コメント

2020年3月30日の公演を最後に二度と幕を開けることができなかった「ピサロ」。 PARCO劇場は完全に誰もいない劇場になった。沈黙の劇場。 そして、今、少しずつ、少しずつ劇場の息吹が吹き返そうとしている。 7月1日の「大地」の初日開幕を目指して……。そんな3ヶ月の間、PARCO劇場はただひたすら、待ち続けていました。 人々の声が響くのを。人生が行き交うのを。 ただただここで私たちを待ち続けていました。そんなPARCO劇場が主役の物語を私たちは創作しようと思います。

「過去」「動いている時間」そして「未来」へ。 「劇場」という人が集うはずの場所で、今、どんなドラマが日々生まれているのか、 とある「人物」の視点から紡いでいきたいと思います。

その「視点」とは。 それは役者なのか、劇場支配人なのか、それとも掃除係、あるいはモギリのアルバイトなのか……。 見える人には見えて見えない人には見えない。感じる人には感じるけど、感じない人には何も感じない。

そんな存在を私たちは「劇場の神様」と呼びます。そしてその存在は人それぞれ。 決して同じではありません。 そんな存在を感じることができるドラマを作ろうと思います。

PARCO 劇場は芸術監督をもたない劇場。 渋谷PARCOというファッションビルの8階にある劇場。 旧劇場から約50年間、様々なクリエーターによって育まれた劇場。私たち「らしい」クリエーターと創り上げようと思います。

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WOWOWライブ「劇場の灯を消すな!PARCO劇場編 三谷幸喜×箭内道彦~Road to PARCO THEATER“劇場に灯あれ!”」2020年10月

第1部「“on the Road to~”」

参加:三谷幸喜箭内道彦

第2部「井上ひさし『十二人の手紙』より『葬送歌』」

作:井上ひさし
演出:三谷幸喜

全文を表示

※初出時より文章の内容を変更しました。

読者の反応

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岩嵜 修平 @shu_iwasaki

おお!やっぱり、この組み合わせか。

「劇場の灯を消すな!」第4弾はPARCO劇場編、三谷幸喜×箭内道彦がタッグ組む https://t.co/WgqmjmpORQ

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