変われどもなおも生きる身体、睡眠時間×來來尸來がカフカ「変身」を上演

1

19

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 8 8
  • 3 シェア

睡眠時間×來來尸來「変身」が、8月30日に京都・ライト商會三条店 2階ギャラリーで上演される。

睡眠時間×來來尸來 共創企画「変身」ビジュアル

睡眠時間×來來尸來 共創企画「変身」ビジュアル

大きなサイズで見る(全3件)

睡眠時間のロゴ。

睡眠時間のロゴ。[拡大]

本公演は、フランツ・カフカの小説「変身」を原作に、來來尸來の出町平次が脚本、睡眠時間の小原藍が演出を手がけ上演するもの。劇中では、一匹の__に変身してしまった青年外商員グレゴール・ザムザを主人公に、“変われどもなおも生きる身体”の狂騒劇が描かれる。

出演者には杉田一起、イトヲ、悪玉、しき、菅原陽樹が名を連ね、オープニング・ポエトリーをchoriが担当。チケットの予約受付は5月1日から開始する。

出町平次コメント

出町平次

出町平次[拡大]

僕は変身が好きです。
姿が変わるということは、わかりやすく、暮らしや考えを変えることが出来ます。
だからこそ、急に変身してしまうと息苦しかったり、迷ったりします。
(僕はこのニュアンスを、しんどい、といいます。)

変身という言葉からは遠いけど、毎日、変化ならしているなぁとも思います。
それこそちょっとしたことが。
仕事場や学校にふと、行きづらくなったり、嫌いなはずのコーヒーが飲めるようになったり。
日常は目まぐるしく進むなかで、少しずつ変わっていきます。
(割と変わること自体はしんどくはない。)

旅に出たり。
帰ってきたり。
部屋の鍵をしめたり。
目が覚めて、ベッドから起きたり。

日常の延長には変化があります。
変身があります。
ありふれたどこかの誰かにも起こりえます。

不器用さを愛する睡眠時間と、明るい逃避行の來來尸來。

おそらく、2つの劇団に共通するのは、確実に存在する、人という生物の特性を肯定することだと思います。

どこにでもいるいい人たちのことを。
どこにでもいる普通の人たちのことを。
どこにでもいる嫌な人たちのことを。

睡眠時間×來來尸來での、初の共創企画、「変身」。
変わり続ける皆様へお目にかかれるのを楽しみにしています。

それでは。
(変身っ。)

この記事の画像(全3件)

睡眠時間×來來尸來 共創企画「変身」

2020年8月30日(日)
京都府 ライト商會三条店 2階ギャラリー

原作:フランツ・カフカ「変身」
脚本:出町平次
演出:小原藍
出演:杉田一起、イトヲ、悪玉、しき、菅原陽樹
オープニングポエトリー:chori

※2020年7月21日追記:本公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

全文を表示

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

変われどもなおも生きる身体、睡眠時間×來來尸來がカフカ「変身」を上演(コメントあり)
https://t.co/iAVRnfwLRR https://t.co/klEmcf61HZ

コメントを読む(1件)

関連記事

來來尸來のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 來來尸來 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします