「Dr.コルチャックと子どもたち」が、昨日3月21日に東京・あうるすぽっとで開幕した。
「Dr.コルチャックと子どもたち」は、1995年に劇団ひまわりと朝日新聞社が「コルチャック先生」のタイトルで初演した作品。第二次世界大戦時、ユダヤ人迫害の波が押し寄せるポーランドを舞台に、200人の孤児たちと自ら運命を共にした実在の人物ヤヌシュ・コルチャックの姿を描く。脚本・演出を栗田芳宏が務め、出演者にはコルチャック役をWキャストで務める栗田と
3月20日に行われた囲み取材で栗田は、今回“演出の色を見せない、シンプルなものを作ること”を大切にしたと話し、「一場面一場面、生きていた人が発した言葉をセリフとしてしゃべるので、演出家として、どのシーンにも心を込めた。最後に握手をするシーンがありますが、そこには“敵味方ない”という未来へつなげる思いで作りました」と語った。
自身の役柄について、日向は「ステファは先生として子供を守っていく時代に翻弄された人。なので、『こういう状態だから1日1日を大切にしよう』というセリフを大切に演じたい」と思いを述べ、松田は「大佐として、ドイツ軍として、コルチャックは大きな存在。“戦争”というものを背負っているつもりで演じています」と言葉に力を込める。
田渕は「“子供たちの未来を守る”というメッセージを軸に、大人としての責任を全うするということを作品として届けたい」、石田は「1日1日毎日当たり前じゃない、大切に過ごしていかなければということと、それを僕以外の人にも伝えていくことを目標に、責任を持って演じたい」とコメント。新は「平和な世の中に生きている今、戦争の実話をやることに意味があると思います」と本作を上演する重要性に触れた。
上演時間は、休憩ありの約2時間30分。東京公演は3月30日まで行われ、本作はそのあと、4月9日から12日まで大阪・ナレッジシアター、5月9・10日に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館で上演される。
「Dr.コルチャックと子どもたち」
2020年3月21日(土)~30日(月)
東京都 あうるすぽっと
2020年4月9日(木)~12日(日)
大阪府 ナレッジシアター
2020年5月9日(土)・10日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
脚本・演出:栗田芳宏
演出コーディネート:大塚雅史
音楽:
出演:栗田芳宏、
声の出演:
※松田岳は東京・大阪公演のみ出演。
※家中宏、新津ちせ、川原瑛都は東京公演のみの出演。
※2020年5月7日追記:大阪公演と新潟公演は新型コロナウイルスの影響で延期になりました。
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