松本幸四郎・片岡愛之助らが華々しく登場、大阪松竹座「初春大歌舞伎」開幕

6

178

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 23 55
  • 100 シェア

「壽 初春大歌舞伎」が、昨日1月3日に大阪・大阪松竹座で開幕した。

「壽 初春大歌舞伎」チラシ

「壽 初春大歌舞伎」チラシ

大きなサイズで見る

昼の部は、約45年ぶりの上演となる「九十九折(つづらおり)」から幕開け。幕末の京都を舞台に、松本幸四郎演じる木谷屋手代清七が運命に翻弄される姿が描かれる。また終盤では、清七と片岡愛之助演じる八坂の力蔵、そして中村壱太郎演じる山猫芸者雛勇による駆け引きと、立ち廻りが展開する。

続く「大津絵道成寺」では愛之助が鮮やかな早替りで魅せ、「艶容女舞衣 酒屋」では中村鴈治郎が茜屋半七と宗岸、中村扇雀が半七女房お園と美濃屋三勝の2役をそれぞれ演じ、家族や恋人、親子の情愛を表現した。

夜の部は、愛之助が佐藤忠信実は源九郎狐、壱太郎が静御前、片岡秀太郎が源義経を勤める「義経千本桜」からスタート。源九郎狐が舞台のあちこちから現れるという仕掛けが見どころだ。続く「夕霧名残の正月」は、鴈治郎扮する藤屋伊左衛門と扇雀扮する扇屋夕霧が織りなす舞踊劇。劇中では、伊左衛門が亡くなった自身の恋人・夕霧と再会する夢物語が描かれる。

最後の演目「大當り伏見の富くじ」は、2012年の初演以来、約8年ぶりに再演される作品。幸四郎演じる主人公・紙屑屋幸次郎と鴈治郎演じる鳰照太夫の恋、そして“富くじ”を巡る物語が笑いあり涙ありの喜劇として立ち上がる。公演は1月27日まで。

この記事の画像(全1件)

「壽 初春大歌舞伎」

2020年1月3日(金)~27日(月)
大阪府 大阪松竹座

昼の部

「九十九折(つづらおり)」
木谷屋手代清七:松本幸四郎
八坂の力蔵:片岡愛之助
木谷屋娘お秀 / 山猫芸者雛勇:中村壱太郎
吉井作左衛門:嵐橘三郎
木谷屋手代久七:市川猿弥
養子新造:中村松江
木谷屋主人仙右衛門:坂東彌十郎

「大津絵道成寺」
藤娘 / 鷹匠 / 座頭 / 船頭 / 鬼:片岡愛之助
犬:中村虎之介
弁慶:市川猿弥
矢の根の五郎:松本幸四郎

「艶容女舞衣 酒屋」
半七女房お園 / 美濃屋三勝:中村扇雀
茜屋半七 / 宗岸:中村鴈治郎
半兵衛女房おさよ:中村寿治郎
茜屋半兵衛:嵐橘三郎

夜の部

「義経千本桜」
佐藤忠信 / 佐藤忠信実は源九郎狐:片岡愛之助
静御前:中村壱太郎
駿河次郎:中村虎之介
亀井六郎:大谷廣太郎
源義経:片岡秀太郎

「夕霧名残の正月」
藤屋伊左衛門:中村鴈治郎
扇屋三郎兵衛:坂東竹三郎
太鼓持:中村虎之介
扇屋女房おふさ:上村吉弥
扇屋夕霧:中村扇雀

「大當り伏見の富くじ」
紙屑屋幸次郎:松本幸四郎
信濃屋傳七:片岡愛之助
幸次郎妹お絹:中村壱太郎
喜助:大谷廣太郎
島原の太夫千鳥:中村虎之介
信傳寺住職呑海:嵐橘三郎
芳吉:沢村宗之助
熊鷹のお爪:上村吉弥
黒住平馬:市川猿弥
絵師雪舟斎:坂東彌十郎
鳰照太夫:中村鴈治郎

全文を表示
無断転載禁止

読者の反応

  • 6

六条亭 @rokujoutei

松本幸四郎・片岡愛之助らが華々しく登場、大阪松竹座「初春大歌舞伎」開幕(公演レポート) - ステージナタリー / https://t.co/s9U0VQmImv

コメントを読む(6件)

関連記事

松本幸四郎のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 松本幸四郎 / 片岡愛之助 / 中村壱太郎 / 嵐橘三郎 / 市川猿弥 / 中村松江 / 坂東彌十郎 / 中村虎之介 / 中村扇雀 / 中村鴈治郎 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします