劇団aji、マーク・トウェイン「イヴの日記」もとにした一人芝居を上演

劇団aji「うっかりキスをして ～DO EAT APPLES, EVE!～」が、本日12月21日に石川・HARMONIE studioで開幕する。

マーク・トウェインの小説「イヴの日記」を原作とした本作は、risakoと時田光洋によるテキストを島貴之が構成・演出する作品。劇中では、risakoの一人芝居が展開する。上演に際し、島は「なぜ『イヴの日記』なのかというと、一人の女性が生きてゆく様が愛おしく著されているからである」と思いを述べ、「これはそもそも旧約聖書の二次創作である。世界の人が見る日本。日本人が見る世界。誰かが思う私。私が思う誰か。これらは皆、幻想なのだ。だから私達は耐え難く感じることがある。私のことは私しか知らないからだ」とコメントした。

島貴之コメント

なぜ「イヴの日記」なのかというと、一人の女性が生きてゆく様が愛おしく著されているからである。そういう物語“幻想”を梨瑳子さんに演じてもらいたかった。
これはそもそも旧約聖書の二次創作である。世界の人が見る日本。日本人が見る世界。誰かが思う私。私が思う誰か。これらは皆、幻想なのだ。だから私達は耐え難く感じることがある。私のことは私しか知らないからだ。
そういうときは旅に出るとよいのだと思う。本を読み、演劇を楽しみ、出会いを重ねることもそうだ。私達は行き来しながら、少しずつ解らない知らない物をふつうのものとしてゆく。
彼女には旅を続けてほしいと思う。