劇団あはひ「どさくさ」を再演、作品のベースとなる落語「粗忽長屋」巡るイベントも

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劇団あはひ「どさくさ」が、来年2020年2月12日から16日まで東京・本多劇場で上演される。

劇団あはひ 第4回公演「どさくさ」チラシ表

劇団あはひ 第4回公演「どさくさ」チラシ表

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「どさくさ」は、2018年に劇団あはひが東京・早稲田小劇場どらま館で初演した同名作の再演。本作では三味線演奏を交え、落語「粗忽長屋」をベースにした物語が展開する。作・演出は大塚健太郎が担当し、出演者には松尾敢太郎、高本彩恵、東岳澄、古館里奈、上田悠人、瀬沼英恵、鈴木望生が名を連ねた。

大塚は再演について「もう一度『どさくさ』に、立ち返ってみたい。生きたまま死んだ粗忽者を前にして私たちは、彼のことをただ笑って済ます事を、まだできていない」とコメントしている。なお、各回終演後にアフタートークが実施される。

また、12月9日に東京・早稲田小劇場どらま館で本公演に向けたプレイベント「『粗忽長屋』を読み解く」を開催。噺家の立川志のぽんが「粗忽長屋」を披露するほか、「粗忽長屋」を巡るトークが、サンキュータツオ、立川、大塚、松尾により行われる。併せてチェックしよう。

大塚健太郎コメント

2018年6月に初演した「どさくさ」は、落語「粗忽長屋」がベースになっている。それは行き倒れの死体と対面し、遂には彼を自分自身だと勘違いしてしまう粗忽者を描いたナンセンスな噺で、ひときわ私が惹かれたのはサゲ(オチ)のセリフだった。「抱かれているのは確かに俺だが、抱いてる俺はいったい誰だろう?」。
そしてその後、私たちは、能「隅田川」、シェイクスピアの「ソネット集」をそれぞれ演劇化した。振り返ってみると、どれも生と死、過去と現在の「あわい」にしか存在できない人々を描いているという点で共通している。
もう一度「どさくさ」に、立ち返ってみたい。生きたまま死んだ粗忽者を前にして私たちは、彼のことをただ笑って済ます事を、まだできていない。

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劇団あはひ 第4回公演「どさくさ」

2020年2月12日(水)~16日(日)
東京都 本多劇場

作・演出:大塚健太郎
出演:松尾敢太郎、高本彩恵、東岳澄、古館里奈、上田悠人、瀬沼英恵、鈴木望生
演奏:稲葉千秋

プレイベント「『粗忽長屋』を読み解く」

2019年12月9日(月)
東京都 早稲田小劇場どらま館

落語「粗忽長屋」
出演:立川志のぽん

トークイベント「粗忽長屋をめぐって」
登壇:サンキュータツオ、立川志のぽん、大塚健太郎、松尾敢太郎

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