青春五月党「ある晴れた日に」福島で幕開け、前田司郎「気軽に見て欲しい」

青春五月党「ある晴れた日に」が、昨日10月30日に福島・La MaMa ODAKAで開幕した。

「ある晴れた日に」は、青春五月党主宰・柳美里の新作戯曲。劇中では現在の時間と現在に潜在する過去の時間が2つの部屋と2人の男として表され、1人の女が2つの部屋を行き来する。演出を五反田団の前田司郎が担当。出演者には前田のほか、浅井浩介、長谷川洋子が名を連ねた。

開幕に際し前田は、「柳さんはやると言ったらやる人で、僕はやると言ってもやらないことが多いので、福島県は小高まで引きずられるようにやってきて、芝居を作っています」「行くのにかなりの思い切りは必要ですが、皆さんも柳さんに引きずられて『ある晴れた日に』を観にきてみてはどうでしょう。僕が演出ですので芝居の三分の二くらいはくだらないどうでもいい事を話しています。気軽に見て欲しいです」と観客に呼びかけている。

上演時間は約1時間20分。福島公演は11月2日まで行われ、11月4日には盛岡劇場で岩手公演、6・7日にはせんだい演劇工房10-BOX box-1で宮城公演が行われる。

前田司郎コメント

柳さんと出会って「一緒に芝居を作りたいね」という話をしてから、諸説ありますが、10年くらい経ちました。
柳さんはやると言ったらやる人で、僕はやると言ってもやらないことが多いので、福島県は小高まで引きずられるようにやってきて、芝居を作っています。旅をしながら演劇を作るのは楽しい。旅をしながら観る演劇も楽しいと思います。
行くのにかなりの思い切りは必要ですが、皆さんも柳さんに引きずられて「ある晴れた日に」を観にきてみてはどうでしょう。僕が演出ですので芝居の三分の二くらいはくだらないどうでもいい事を話しています。気軽に見て欲しいです。