「ミルユメコリオ」は、主宰の
平均年齢79.4歳の街にただ1人残る十代の少女・夢子は、行方不明の父の帰りを、母と花屋を営みながら待っている。彼女は「生物学者の父は、“ミルメコリオ”を探しに行ったアフリカで姿を消した」と聞かされ育ったが、実は父が東京の女と蒸発したことを知っていた。花屋を継いで身動きが取れなくなる前にと、夢子は東京へ父を探しに行き……。
上演に向けて藤井は“東京”への思いを語りつつ、本作について「『少女が東京と出会い、夢を叶え、夢がついえていくまで』の物語です。夢を叶えることも、夢を潰えることもできないまま、24歳の僕は演出します」とコメントしている。
藤井颯太郎コメント
この作品は18歳の冬、劇団の旗揚げの為に書きあげた作品です。
そのころの僕には漠然とした「東京」への憎悪がありました。滋賀県の田んぼの真ん中で育ち、ミュージカル俳優を目指していた僕は「東京へ行かなきゃプロになれないよ」と言われて育ちました。「東京へ行かなきゃ演劇続けられないから」と言い残して上京した演劇仲間がプロになり、疲弊し、戻ってきた地元で演劇と関わらない生活を送る姿も見てきました。東京は夢を叶える場所であると同時に、夢がついえる場所でもありました。そうやって、大切な人を奪っていく「東京」への憎悪は年々積もっていき、この作品は書かれました。「少女が東京と出会い、夢を叶え、夢がついえていくまで」の物語です。夢を叶えることも、夢を潰えることもできないまま、24歳の僕は演出します。
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【メディア掲載情報】
次回公演「ミルユメコリオ」が
ステージナタリーに掲載されました。
ぜひご一読ください!
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8/9〜12 京都東山にて上演!
#ミルユメコリオ