松本幸四郎が大黒屋光太夫に、三谷幸喜「月光露針路日本 風雲児たち」

「六月大歌舞伎」夜の部で上演される三谷幸喜の新作歌舞伎「三谷かぶき『月光露針路日本（つきあかりめざすふるさと）』風雲児たち」より、松本幸四郎の扮装姿が公開された。

このたびお披露目されたビジュアルには、洋装にヒゲを付けて大黒屋光太夫に扮した幸四郎の姿が収められている。上演に際し幸四郎は、「三谷さんとは『決闘！高田馬場』（2006年PARCO劇場）以来ですので、とても久しぶりになりますが、三谷さんとご一緒すると、絶対すごい作品ができる！という確信があります」と三谷に信頼を寄せ、「歌舞伎は、伝統ある芸能ではありますが、現代に生きる演劇である！と実感していただける作品にしたいと思います」と意気込みを語った。

「三谷かぶき『月光露針路日本（つきあかりめざすふるさと）』風雲児たち」は、みなもと太郎のギャグマンガ「風雲児たち」を題材とした作品。出演者には幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、松本白鸚が名を連ねたほか、口上を担当する尾上松也、キリル・ラックスマンとアダム・ラックスマン役の八嶋智人らも登場する。なお衣装を担当するのは前田文子だ。

「六月大歌舞伎」は6月1日から25日まで東京・歌舞伎座にて。昼の部では「寿式三番叟」「女車引」「梶原平三誉石切」「恋飛脚大和往来 封印切」が上演され、出演者には中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村魁春らが名を連ねている。「六月大歌舞伎」チケットの一般販売は5月12日10:00からスタート。

松本幸四郎コメント

みなもと太郎さんの漫画「風雲児たち」は、言葉の洪水、ギャグの洪水で楽しく歴史を学べる作品です。今回、三谷幸喜さんの作・演出で歌舞伎化させていただけることになり、また新たな歌舞伎の歴史がつくられるのでは……と、どんな風になるのか想像できない分だけ、楽しみが膨らんでいます。
三谷さんとは「決闘！高田馬場」（2006年PARCO劇場）以来ですので、とても久しぶりになりますが、三谷さんとご一緒すると、絶対すごい作品ができる！という確信があります。今日初めて実際に衣裳を着て撮影をしてみて、イメージが膨らみ、興奮しました。今の気持ちを忘れずに完成させたいと思います。歌舞伎は、伝統ある芸能ではありますが、現代に生きる演劇である！と実感していただける作品にしたいと思います。
皆様、是非、ご期待下さい！