劇団ブルーライオンアンブレラ「砂の女」が、4月4日から8日まで東京・早稲田小劇場どらま館で上演される。
安部公房の原作をもとに、脚本・演出を林真樹子が手がける本作は、2017年8月に劇団ブルーライオンアンブレラのプロデュース公演として披露された作品。初演では、砂に閉じ込められた男と女の世界が約1トンの砂を使って表現された。
再演となる今回も、初演に引き続き
林真樹子コメント
LINE、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム……。日常のちょっとした瞬間に、誰もが気軽に自分の“いま”をアップできる時代。ネットは人とのつながりを瞬時に結びつける利便的なものであると同時に、安部公房が50年前にいったところの、「他人の太陽にたいする、いじらしいほどのあせりと妬み」(「砂の女」本文より)と、人々の欲望や羨望を増幅し拡散させる道具のひとつになっているように思う。
便利で平和な国に生きている私たちだが、自分の「生」が根本から覆されるような、脅かされるような、そんな世界観がこの公房の作品にはある。その世界観を、キャスト、そしてスタッフと共に劇場のなかで立ち上げたい。
そしてそれを「目劇」した観客が劇場を出るまでのほんの一瞬でも、自身の「生」について考えをめぐらせる機会が創り出せたら、幸いである。
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ブルーライオンアンブレラ「砂の女」高野志穂&綱島郷太郎の二人芝居が再び(コメントあり)
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