監修・脚本を
囲み取材には観月をはじめ、キャストの
九條小百合役の高島は作品について、「年齢に関係なく、若い人でも、もしかしたら明日亡くなってしまうかもしれない。そんなメッセージを説教臭い感じではなく、ミステリー要素を織り交ぜながらお届けしたい」と述べ、渋井新役の佐藤は「自分が生きたいと思う生き方があっても、なかなかそうはいかないのが人生。そのとき何を幸せに思うか、ということの答えがこの芝居にはある気がします」と思いを口にした。
小島忠役の鍵本は「僕はカンパニーの中では下の世代」と前置きし、「偉大な大先輩に囲まれながら毎日芝居させていただき、本当に勉強の連続。千秋楽まで皆さんに怒られないようにがんばりたいです」と真摯に述べる。吉沢エリ子役の黒川は「生と死という重いテーマではありますが、いただいた命の大切さ、家族への感謝の気持ちを改めて感じられる作品だと思います」と本作を分析した。
大前田十蔵を演じるぼんちは、演技中の観月について「にらまれると怖い(笑)。その迫力をぜひ舞台で観てほしい」と観客にアピールし、「僕にとっての悪魔は漫才でウケないお客さん、天使は笑ってくれるお客さんです!(笑)」と会見場を笑いで包む。有坂瞳役の中島は「劇場も大きいですし、先輩方の存在感もすごいので、埋もれないよう、この派手な衣装を味方につけて挑みたいと思います!」と笑顔を見せた。そして小坂徳子役と、1月12日に亡くなった
記者から市原とのエピソードを尋ねられた黒田は「(市原に)別れの挨拶をした」と明かし、市原について「安らかに眠っていらっしゃいましたが、まるで生きているかのようで、今にもセリフを言い出しそうな雰囲気でした」と振り返る。また過去に市原と共演経験のある高島は「芝居に対して諦めない姿勢を学ばせていただきました」と述べ、佐藤は「二人芝居やドラマでご一緒させていただきました。芝居に対して妥協しない方で、お住まいの上の階に同じ間取りのお稽古場があるほど、芝居に人生を費やしてきた方でした。あの人に勝てるものが自分にはあるんだろうか?と考えるとゾッとします。いつも凛となさっていて、どんな風が吹いても立ち向かっていく姿は今でも忘れられません」と故人をしのんだ。
登壇者たちのエピソードに耳を傾けていた観月は「みんな市原さんの“天の声”を聴くのが楽しみだったので残念です。市原さんは『悪魔と天使』の脚本を読んで、『ぜひやりたい』とおっしゃってくださっていたそうで、市原さんが天から見守ってくれているんだと思いながら、最後までがんばりたいです」と言葉に力を込めた。さらに本作のテーマ曲を手がけた
上演時間は途中休憩20分を含む3時間15分を予定。公演は明日1月19日から2月3日までKAAT神奈川芸術劇場 ホール、2月9日・10日に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、3月1日から3日まで愛知・御園座で行われる。
手塚治虫 生誕90周年記念 原作:手塚治虫「ダスト8」より 舞台「悪魔と天使」
2019年1月19日(土)~2月3日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2019年2月9日(土)・10日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2019年3月1日(金)~3月3日(日)
愛知県 御園座
原作:
監修・脚本:
脚本・演出:
音楽:鎌田雅人
テーマ曲:
出演:
※鍵本輝と向山毅、矢部昌暉と木全寛幸はWキャスト。
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