KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「華氏451度」が、昨日9月28日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで開幕。これに先駆け、去る27日にゲネプロが行われた。
上演台本を
主人公のモンターグを演じるのは
舞台上手、奥、下手の三方を囲むように、巨大な書庫を彷彿とさせる舞台美術が組まれており、本棚には幾冊もの本が収納されている。この大きな本棚は、舞台面から1メートルほど浮かんだ状態で配置され、俳優たちはその隙間から身を屈めながら舞台上に姿を現す。また台形に形取られたメインステージだけでなく、舞台上手、奥、下手に作られた側溝もアクティングエリアとして使用。地響きにも似た、種子田郷の重々しいサウンドが会場に響き渡る中、緊迫した雰囲気に包まれながら舞台は幕を開けた。
本作のキーとなる“焚書”のシーンでは、映像を駆使して燃え盛る炎を表現。モンターグやベイティーらファイアマンたちは、本棚から無造作に取り出した本をステージ中央に集め、次々と火を放っていく。
吉沢は、ファイアマンという職業や社会全体に疑念を抱き、葛藤するモンターグの心の機微を丁寧に描写。美波は、モンターグに“気付き”のきっかけを与える少女クラリスと、自身の職業に疑問を持ち始めたモンターグに対し、現状維持を望む妻・ミルドレッドという対照的な2役を見事に演じ分ける。また吹越は、博識で狡猾で掴みどころのないベイティーを、奥行きのあるキャラクターとして立ち上げた。
上演時間は休憩なしの約2時間。神奈川公演は10月14日まで。その後、10月27・28日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、11月3・4日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演される。
なおステージナタリーでは、本公演の特集を展開中。インタビューでは吉沢、美波、吹越の3人が作品の印象や稽古の様子について語っている。関連する特集・インタビュー
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「華氏451度」
2018年9月28日(金)~10月14日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2018年10月27日(土)・28日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2018年11月3日(土・祝)・4日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
原作:レイ・ブラッドベリ
上演台本:
演出:
音楽:種子田郷
出演:
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