幻灯劇場の新作はモーツァルトの未亡人と遺作「レクイエム」巡る喜劇

2

71

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 33 35
  • 3 シェア

幻灯劇場「ラッツィ・バッツィの耳を1000回殴る」が、7月6日から8日まで京都・京都市東山青少年活動センターで上演される。

幻灯劇場 第8回公演「ラッツィ・バッツィの耳を1000回殴る」チラシ表

幻灯劇場 第8回公演「ラッツィ・バッツィの耳を1000回殴る」チラシ表

大きなサイズで見る(全6件)

2013年に設立された幻灯劇場は、“遊び”と“祈り”をテーマに創作を行う演劇集団。第8回公演となる今回は、モーツァルトの妻・コンスタンツェにまつわる史実をモチーフにした喜劇を立ち上げる。

コンスタンツェは夫の死後、貧困に苦しんでいた。彼女はモーツァルトに「ラッツィ・バッツィ(変態くそ野郎)」と呼ばれていた才能のない弟子を脅し、彼と共に夫の遺作「レクイエム」を完成させてひと稼ぎしようとするが……。作・演出を担当するのは藤井颯太郎

上演に際し藤井は、「リアルよりもリアリティ、ユーモアよりもユーモラス。『そんなことありえないけれど、そうなのかもしれない』『笑えないけど、可笑しい』そんな感覚を目指してこの作品を書いています」とコメントしている。

藤井颯太郎コメント

今回、史実をもとに劇作するうえで、多くの資料を集めました。それらの中には第一級資料と呼ばれるものから、三級、五級に加え、いわゆるマユツバ、都市伝説的なものまであります。普通は信憑性の高い第一級から読み進めて行くのが正しいようなのですが、僕は劇作家なので正しいだけで書くのは面白くないと思っています。矛盾した説と対峙したとき、どちらかが正解だと決めつけるのではなく、どちらとも一つの物事の側面でしかないのだと捉える。そして、二つの説の矛盾する謎を深めていくことで物語が生まれてくるのだと思います。なので、この作品はリアルを目指していません。リアルよりもリアリティ、ユーモアよりもユーモラス。「そんなことありえないけれど、そうなのかもしれない」「笑えないけど、可笑しい」そんな感覚を目指してこの作品を書いています。

この記事の画像(全6件)

幻灯劇場 第8回公演「ラッツィ・バッツィの耳を1000回殴る」

2018年7月6日(金)~8日(日)
京都府 京都市東山青少年活動センター 創造活動室

作・演出:藤井颯太郎
出演:橘カレン、戸根亮太、谷風作、今井聖菜

全文を表示

読者の反応

  • 2

EMA @EMAxEMA

幻灯劇場の新作はモーツァルトの未亡人と遺作「レクイエム」巡る喜劇 - ステージナタリー https://t.co/oTIku4kRt1
京都なのか~。東京で上演があったら見たかった!w

コメントを読む(2件)

関連記事

幻灯劇場のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 幻灯劇場 / 藤井颯太郎 / 小山十輝 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします