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「狂言劇場」特別編が開幕、野村萬斎「能と狂言は表裏一体」

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「鷹姫」より、大槻裕一。(撮影:政川慎治)

「鷹姫」より、大槻裕一。(撮影:政川慎治)

「ー狂言劇場 特別版ー 能『鷹姫』・狂言『楢山節考』」が6月22日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。

「狂言劇場」は「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての能・狂言」というコンセプトで、2004年にスタートしたシリーズ。特別版の今回は、Aプログラムで狂言「呼声」「楢山節考」、Bプログラムで舞囃子「三番叟」「山姥」、能「鷹姫」が上演される。出演者には野村万作野村萬斎、野村裕基、大槻文蔵、片山九郎右衛門、観世喜正、大槻裕一、そして万作の会のメンバーらが名を連ねた。

同劇場の芸術監督も務める萬斎は、初日を迎えた心境について「作品のもつ光を皆さんに感じていただけたことに喜びを感じています」と述べ、「改めて能と狂言は表裏一体だと感じましたし、『生きる』ことと『死ぬ』ことにストレートにぶつかる作品を、能・狂言それぞれの表現でお見せできて感慨深いです」とコメントした。残る公演は6月30日・7月1日に行われる。

野村萬斎コメント

60年前の作品「楢山節考」と50年前の作品「鷹姫」が衰えることなく受け入れられたことに感謝しています。普遍的な題材を、伝統ある洗練された手法を用いて、劇場空間の中で磨き上げることができた感覚があり、作品のもつ光を皆さんに感じていただけたことに喜びを感じています。

「姥捨山伝説」を土台にした狂言「楢山節考」では、主人公の老婆“おりん”が世代交代のために自ら死を選ぶ、W・B・イェイツの「鷹の井戸」が原作である能「鷹姫」では、“老人”、若き王子“空賦麟”、泉を守る魔性の“鷹姫”が永遠の命を得ることができる泉の水を求め争うも、先に死ねば雪に埋もれて地に還り、永遠の命を求めてもやがて岩になる。

人間も所詮は地球の一つ、宇宙の一つ、森羅万象の一つ、一要素でしかないというその感覚を、今日改めて感じました。また87歳(野村万作)から18歳(野村裕基)までの世代が関わっていることにより、多重性を見出していただければと思います。

改めて能と狂言は表裏一体だと感じましたし、「生きる」ことと「死ぬ」ことにストレートにぶつかる作品を、能・狂言それぞれの表現でお見せできて感慨深いです。抽象的な表現を用いていますが、だからこそ人間の本質や普遍的なテーマを、お客様に届けることができるということに改めて自信を持つことができました。

ぜひ、多くのお客様に舞台芸術(パフォーミングアーツ)としての能・狂言をお楽しみいただけますと幸いです。劇場でお待ちしております。

「ー狂言劇場 特別版ー 能『鷹姫』・狂言『楢山節考』」

2018年6月22日(金)~24日(日) / 6月30日(土)~7月1日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター

出演:野村万作野村萬斎、野村裕基 / 大槻文蔵、片山九郎右衛門 / 観世喜正、大槻裕一 / 万作の会 ほか

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